静かに大人しく。
だけど、
その時間が近づくにつれて、
そわそわと期待感は高まって。
髪型とか、直したり、しちゃったり。
密やかに、
わくわくした気持ちを片手に、
悟られないように自然を装って。
「おかえりなさい」
そんなふうに迎えたいが為に、
少しの間、
離れていた顔を見たいが為に、
健気に待ってる女の子って、
なんか可愛いなぁって、想う。
本当のことは知られずとも、
当の本人の気持ちなんか伝わらなくても、
期待に反して帰る場所が異なっても、
意図しないすれ違いが起こっても、
寄せた気持ちの事実に変わりはないから、
そのへんは、ちゃんと。
誰よりも自分自身で、
優しく抱きしめてあげてほしい。
切なさや寂しさも、どうか一緒に。