父は、私たち姉妹が子供の頃、外に女を作って家を出た。
女手一つで私たちを育てた母は、過労がたたって、数年前に亡くなった。
私は成人して教員になり、妹は受験生として頑張っている。
すべて忘れて過ごしていたはずなのに、
小学校の授業参観の日、唐突にあの女が現れた。
可愛らしい女の子の母親として。
なぜ今になって……。

私はあの女を許さない。

私たち姉妹から家族を奪って、自分だけ幸せになるなんて!
少女の叫びが胸をうつ、慟哭の最終章。



すごい作り込んだ話で、どこを切り取っても悲劇でしかないのに、希望の見えるラスト。

子供一人が正しい。
いいね。素晴らしいね。