もう読まないつもりだったんだけど、直木賞受賞作だしラジオで絶賛されてたから読んでみた。

プロの絵描きの継父を殺した美人女子大生の殺害動機を探る臨床心理士と国選弁護士。でその動機は要するに積み重なったパワハラセクハラ児童虐待で、しかも最後の最後に急に殺意はなかったからと過失致死を主張。

その本筋と、弁護士と臨床心理士が大学の同期で一時は関係しそうになった過去があったものの、男が立たなかった。そこで女が男の虐待した母のことを持ち出したため関係が壊れた。女はその男の兄と結婚する。という歪んだ筋が併走。

読みにくかったし相変わらずいろいろ放り投げたままだし。そして相変わらずタイトル意味不明。初恋なんかどこにも存在しなかった。もう少し言い回しとか構成とかすっきりできないのかなぁ。
作者のコメントどこかで読んだんだけど、書きたかったのは加害意識がなくても加害者になったり被害者のつもりが加害者になってたりということ、とか?だとしたらなおさらもっとすっきり書いてくれよと思った。エピソードが散漫でそれが特に登場人物の深みにも役立ってないし。
 
前回読んだのが初めてだと思ってたけど、ノート確認したら大昔に二冊読んでたらしい。
『リトル・バイ・リトル』

何っにも覚えてない。

 

『あなたの呼吸が止まるまで』

ノートに「小六が30男に」としか書いてないんだけど、これまた幼児虐待の話だったのかな?

作家ってやっぱ同じ話しか書かないんだな。