前編に続き、ストーリーは昼ドラに終始しました。
特に義姉有村架純ちゃんの「あたしは将棋に全部奪われたっ!」ってセリフは噴飯物でした。
父の職業でしょうに。将棋に食わせてもらって大きくなったんでしょう?なにもかも将棋に与えられたの間違いですよお嬢さん。幼稚園児や小学低学年ならともかく、A級棋士と不倫できるほどの年齢なんだから少しは物事考えましょう。こんな浅慮でよくプロ棋士目指してたものです。三手先読めたらこんなこと言えないはずですが。
美人三姉妹の前には出奔した父が金に困って帰ってくるし。こんな重苦しいサイドストーリーいらなくない?てかサイドじゃないし。これが本筋なんだよね。二時間半の映画の間、指した将棋はたったの二局。あと全部昼ドラだった。
 
でもその対局の場面は美しかったです。
岩手の南昌荘という保存建築物にて。濡れたように磨かれた板の間に庭の緑が映り、襖の桟が見事に濃い陰影を作っている。そこに将棋盤を挟んで棋士二人。和の美でした。
 
そして最後の、山形山寺での一局。
将棋で山形っていうと天童じゃないかと思いましたが、特別にロケで使わせてもらったらしい。
これも緑の季節に山の長い階段を登り、頂上の古い寺にて周囲を見下ろす絶景を背景に。
美しいラストでした。
 
でもストーリーはク○でした。