2006年出版。発売日当日に買って読んで、それ以来の再読。
文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫) [ 京極 夏彦 ]
1,706円
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長すぎる。全800頁の400頁まで、主役の榎木津が出てこない。
その榎木津が出てくるまでが大変冗長で、同じような事件の繰り返しなのはしょうがないにしてもそれが整理されてないし余計な心理描写がくどすぎる。ポエムと言ってもいいくらい。
そして結局京極堂の暴いた真相は、偶然が重なった結果であって真犯人は実行犯ではなくそれほどの悪玉でもないという複雑さ。
だからと言って800頁も費やす内容なのかと。
だからと言って800頁も費やす内容なのかと。
『ヒトごろし』でも思った。
京極版土方をとても楽しみにはしていたんだけど、あまりに土方がぐだぐだと内面の思想やら思考やらを垂れ流してくどいので、京都に入ってから函館まで飛ばした。函館に行っても土方さほど変化も成長もなく、戻って京都編読まなきゃ!とは思わなかった。
『邪魅』の次は『鵺』の予告が出てもう15年程。
また分厚い新書なのだろうけど、膨らませて薄められ飾り立てられた文章から要素を抜き取る訓練が必要かもね。
また分厚い新書なのだろうけど、膨らませて薄められ飾り立てられた文章から要素を抜き取る訓練が必要かもね。