私の周りには、割と多くの起業して成功した人が居ます。


その中には中卒から大卒まで様々なのだけど、転機を上手く生かせた、という印象です。


その中にも、起業して成功してから付き合いが薄くなった人と今も昔も変わらない人とが居ます。


結婚前からの友人は、元々夫婦共に水商売をしている人でした。

結婚の話が出た頃から夫が正社員として就職し、そこから独立して起業したのだけど、ちゃんと前の会社の社長とも良好な関係で起業し、嫁である友人も「人生はいつどうなるか分からないから、程々の贅沢をするくらいにしたい」と、見た目に気を使いはするけれども、何もかもをブランド物で固めるような子ではなかった。

今でも、私が離婚して田舎に越してしまったので、会うことはなかなか難しくはなってしまったけれど、連絡は時々取ったりして、お互いタイミングが合えば会いたいと思っている。


高校を中退した従兄弟(♂)は、最初の頃バイトも続かず(なかなか家庭環境が複雑なせいもあり)、親も叔母も見捨てていたところ、たまたま私の知人が人手を探していた事で仕事を斡旋した所、その仕事が合っていたみたいで、その後正社員になり、更には転職して、その後起業した。

今でも何人か人を雇って、仕事はそれなりに上手くいっているみたい。

たまに会うし、知り合い伝手にも頑張っていると聞くのだから、結果として良かったと思う。

彼も、お金を手にしても人としては変わって居ないと思う。


うちの末の妹に限っては、お金持ちさんと結婚をしたのだけど、今会っても相変わらず妹は妹だし、そんなに鼻にかけることもない。

身なりが派手になっているでもないし、父いわく元々欲のない子だからだと言うけれど、確かにそうなのかもしれない。

相変わらず優しい妹だ。


ここまでは、変わらない人。


けれど、逆に変わった人も居る。


真ん中の妹に関しては、結婚した相手が地位もプライドも高い人だからか、「見下す」癖がついてしまったかのように思う。

SNSでも、いかに自分が幸せか、どんなに裕福かをひけらかしているようにも見える。

…とか言ったら、私がそれを妬んでいるようにも見えるかもしれないけれど、ただ、世帯収入としてはそこまで大差なくて(子供がいる分、妹夫婦の方が自由になるお金は多いと思います)

ただ、身内である叔父のこととか、田舎である実家とかをバカにしている言動があったりして、それは多分義弟のせいなのかな、と思ったり。

私自身は、義弟とは多分5~6年会って居ない。

変わっていく妹に対しても、以前ほど仲良くは居られないとも思ってしまう。


1番変わったのは、従姉妹夫婦だ。


私も父も、叔父とは仲が良くて、叔父はよく父に愚痴を漏らしていた。

元々、従姉妹と結婚する際にパチ屋の店員だった婿は、結婚の条件に「きちんと就職をすること」という条件を出した。

その後就職し、結婚、叔父夫婦と、末の妹も一緒に暮らし始めた。結婚する時も、従姉妹が「将来父親の面倒を私がみる」のを前提に結婚したのだけれど、まぁ…色々と問題が多い家族ではあった。

けど、その時は叔父夫婦の収入が多くて叔父夫婦は将来面倒みてもらうのだからと、その時の収入は全て従姉妹夫婦に渡していた。

ところが、その後婿が起業し、かなり裕福になっていくと、従姉妹夫婦が横柄に振る舞い、叔父夫婦は離婚し、叔父と末の妹だけが残されて、その末の娘も従姉妹夫婦の振る舞いに耐えられずに、彼氏と同棲を始めたものだから、叔父は1人残されてしまった。

末の妹も、酷い目に遭っていたのだから、自分の身を守るのに必死だったんじゃないかと思う。

ただ、従姉妹夫婦はお金を手に入れて、自分達は豪遊と散財を繰り返し、叔父には最低限の小遣いと、罵声と怒声。

私は父からしか事情を聞いていないから、詳細は分からない。けれども、叔父には耐え難い日々だったのかもしれない。


その後叔父は亡くなり、従姉妹からそれを聞いた時には、従姉妹はどこか冷めていて、まるで亡くなってくれることを望んでいたかのようにも見えてしまった。


末の妹は、終始泣きじゃくり、「ごめんなさい」と繰り返していた。


従姉妹は、お金を手に入れて、人の心を失ってしまったようにもみえた。

ただ、その後、もしかしたら従姉妹にも夫からのモラハラが待っているのではないか、とも心配してしまう。

ただ、うちの父親はもう二度と関わりたくないと言う。


お金を手に入れることが幸せなのか、私にはよく分からない。

私は、世帯収入としては恵まれている方だし、なんとか暮らしてはいける。


欲しいものもある程度は手に入って、それ以上は欲しいなとか、手に入れたいなと願っていることや、それを手に入れるためにあれこれやることだって、幸せだと思う。

ブランド物で身を固めた所で、人の心が備わって居ない事は、私は寂しいことかと思う。