このブログの別の項(「ビートルズとの出会い」)で,僕は,「はじめて,意識してビートルズを聞いたのは,確か小学校6年生の終わり頃,『プリーズ・ミスター・ポストマン』だった」と書きました。
 確かに,ビートルズが歌っていることを知ったうえで聞いたのはこの曲が初めてだったのですが,その前に「ああ,あれはビートルズの曲だったんだ」と思い出したことがありました。


 僕が小学生の頃(ネットによれば1971年1月10日から1982年12月26日),日曜日の昼間に人気DJの土居まさるが司会を務める「TVジョッキー」という番組がありました。内容はすっかり忘れてしまったのですが,なぜだかよく見ていた記憶があります。エンディングテーマの曲も,子ども心にいつも「日曜日の昼下がりにぴったりのいい曲だなあ」と思っていました。後年,この曲がダリダの「傷ついた小鳥」という曲であることを知って,雰囲気と題名がミスマッチに感じたことを覚えています。


  そして,この番組のスポンサーがジーンズのEDWINだったのですが,そのCMに「She Loves You」が使われていたのです。
 僕の記憶では,若い下着姿の女性が部屋の中で曲に合わせて少し踊るような感じでジーパンをはいていくのです。そして,「with a love like that」という歌詞に合わせて,ジーパンの前のチャックを上げ下げするのです。最後はジョンとポールがけだるくハモる「you know you should」で「EDWIN」という文字が出て終わります(つまり,最後の「be glad,yeah yeah」まではかからない)。


 当時,ビートルズは,自分たちの曲をCMに使うことは禁じていたはずなので,おそらく演奏しているのはそっくりさんのコピーだと思うのですが,当時の僕はそんなことはわからず,かっこいい曲だと思って見てました。これがビートルズの曲であることを知ったのは,中学に入ってこの曲が校内放送で流れた時だったと思います。その時はじめて最後まで聞いて,「ああ,この曲の続きはこうなってたんだ」と知ったのでした。
 校内放送であの曲をかけたのは誰だったんだろう。