CDどころか,ネットで音楽を聴くことが当たり前になった現在ではまず見かけることはないですが,僕が小学低学年の1970年代中頃までは,雑誌などに付録としてよく「ソノシート」というものがついていました。

 ネットを参考に説明すると,ソノシートとは,通常のレコードとは材質が違って,薄いプラスチックのような,簡単に曲げることができる素材で出来ており,軽いことから,雑誌の付録や,印刷された台紙などに透明な盤を貼り付けたメッセージカード等に使われたものです。このためLP盤サイズのものはなく,せいぜい,EP盤以下の小さいものが多かったのでした。
 僕は,幼少時に入手したソノシートを今でも何枚か持っています(ただ,持っていたレコードプレイヤーが故障してしまい,今は聞けないのですが)。

 

    

 


 

 これはテレビマガジンで応募するともれなくもらえたものだと思います(但し,記憶では郵送代相当の切手を同封する必要があったと思うのです。当時から,このように切手さえ送ればもらえるものはよく申し込んでいました)。仮面ライダーV3は,1973年2月,僕が小学3年生終わり頃から始まったので,これも1973年頃のものだと思います。僕の仮面ライダー熱はまだ続いていました(次の仮面ライダーアマゾンくらいから不思議に冷めました)。

 

 他にもこんなのを持っています。

 

    

 ケロヨンは,60年代末から70年頃にかけて人気のあったキャラクターで,今でいうふなっしーのようなものでした。このトヨタ自動車企画の「あか・きいろ・あお」は作曲編曲が小林亜星となっています。おそらく交通安全関係のものだと思います。

 

    

 

 このドリフターズの「おもしろことばあそび」には今となっては放送禁止用語の「き○がい」という言葉が出てきて時代を感じさせます。加藤茶が,リーダーのいかりや長介のことを「気を付けろ,き○がいゴリラだ!」と叫ぶのです(なぜか覚えてます)。

 この他にも確か,はがきの一部がソノシートになっている仮面ライダーV3の新年の挨拶のものも持っていたのですが,見当たりませんでした(捨ててはいないのでどこかにあると思うのですが)。 


 レコードが高価で,またカセットテープレコーダーも持っていなかった幼少時,テレビでしか聞けない憧れのヒーローや人気者の声が,何度も,好きな時間に聞けるソノシートは,子ども心にときめくものでした。ただ,ペラペラなのですぐに折れ曲がってしまい,そうなると音飛びがしてしまうのが弱点でしたが。
 最近(2022年),レコードの売り上げが復活してきているそうですが,さすがにソノシートはもう復活しないでしょうねえ。