叔母の家があったので私はそこでひとつの季節を過ごすのが習わしだった
白い峰々が青空と雲とに映え緑の木々が湖と反射した光に照り輝いていた
叔母は洗濯をし牧を割り私は水を汲んだ
風が峰伝いに流れ洗濯物を乾かした
太陽がマウントラシュモアを照らすとき
私は羊たちと出かけていく
さわやかな午後の風と昼下がりの陽の中しばし人工の灯りを忘れ新緑の芝に寝転がる
傷が私を癒していく
初恋のことを思い出す
目を開ける
見上げる家屋の屋根が青空の中にある
見るとはなしに見ていると初恋の情景と重なる
甘美で後悔と焦燥の日々であった
風が白く感じられてくる
私は羊たちを連れて叔母の家へ帰る