おんせん県大分の竹田市在住、竹田市会々(あいあい)の(株)竹田整備工場に勤めている上島です。
今朝の大分合同新聞朝刊にこんな記事が掲載されていました。
「ペダル付き電動自転車 ひき逃げ男性重症」
むむ・・・
しっかり読み込むとわかりますが、今回の事故車両(自転車)は「電動自転車のペダル付き」で、「電動アシスト自転車」ではありません。
なんのこっちゃ?と思うでしょうね。
記事にも書かれていますが、「ペダル付き電動自転車は電動アシスト自転車とは異なり、免許の所持やヘルメットの着用が義務付けられており、ミニバイクなどに分類される。」
ミニバイクとは原動機付自転車のことで、いわゆる「原チャリ」です。
電動アシスト自転車は、「人がペダルを踏み込む(こぐ)動作をモーターがアシスト」します。
だから電動「アシスト」自転車なんですね。
対して今回のペダル付き電動自転車は、電動自転車に、「モーターを使わなくても走れるようにペダルがついている」仕組みです。
ヨーロッパでは「原付エンジン+ペダル」の「モペット」が昔からありますが、それの電動版ですね。
今回の事故で、「ひき逃げ」に加えて「自賠責保険にも未加入でウィンカーなどの灯火類も付けていなかった」ため、「公道走行をてきないことを知っていたので捕まるのが怖くて逃げた」という・・・・
日本国内メーカーがバイク屋さんや自転車屋さんで販売しているのは、「電動アシスト自転車」です。
そのため今回の車両とは違います。
日本メーカーは「ペダル付き電動自転車」を生産していませんし、もし販売するなら灯火類を取り付けせずにお渡しすることはあり得ません。
事故が起きてはいけないのは、どんな乗り物でも同じですが、今回の事故で電動アシスト自転車が間違って認識されるのは困るので、たくさんの人に違いを知ってもらいたいと思っています。
元バイク屋勤めで電動アシスト自転車を販売した経験者として書かせてもらいました。