おんせん県大分の竹田市在住、月末に資格試験があって勉強中なので、読書の時間が少なくて少し悲しい上島です。
昨日は図書館に行ったよ、というブログを書きましたが、少し時間があったのでウロウロしていたら、気になる本を見つけたので早速借りてみました。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」(いんえいらいさん)です。

何だか難しい印象を受けるかもしれませんが、短い文章だし、それほど難しいことを書いてはいません。
ものすご~く大雑把にに説明すると、
「昔の家屋は光が届かず暗かったので、それを逆手に利用して、陰影のある(光と影を行かした)家屋つくりをしてきた」のですが、それを今の製品を利用すると、便利だが無粋だ」
・・・という話です。
文章は難しくはありませんが、慣れが必要ですね。
私が初めて読んだ時は、仮名まで歴史的仮名遣いだったので、最近の版だとすらすら読めてしまいます。
この本を読まない読むと、便利だが粋ではない、という考え方がどこまで貫けるのか、妥協できるのか、ということを考えますね。
そして、この本を「読めない」という声もちらほら目に(耳に)しましたが、こちらは「慣れ」「好み」、そして文章の違いで読み取る内容が違うんだろうなあと思いました。
同じ文章でも、その人の経験や環境で感じ方が違います。
私は明治に建てた古い家に住んでいるので、わかりやすい方かもしれません。
あ、写真の本は先月発売されたばかりの新刊で、文章に美しい写真を組み合わせています。
その美しさを喜ぶ方いるでしょうし、綺麗すぎると思う方もいるかもしれません。
写真集の感覚で手にとって頂けると良いのでしょうね。