バイクの「重さ」は大切ですが、数字はと体感の違いがあって難しいんですよね~ | 竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

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竹田市会々の(株)竹田整備工場に勤めています。
大分市のヤマハ専門オートバイ販売店YSP大分に勤めていました(R元年7月退職)
125cc大好きで複数所有。
4輪も大好きです。

長文で難しいことを時々書くかもしれないのでご注意ください。

皆さん、「昔と違った」、「前はこんなんじゃなかった」と感じることがありますか?

つい先日、久々に乗ったバイクを上手く操れなくて、「9年前は借り物に乗って福岡まで行ったのに・・・」とがっかりしました。

おんせん県大分の大分市賀来北にある、ヤマハオートバイ専門店YSP大分の上島です。

まあ、衰えたっちゅうことなんでしょう。 

それに少しだけ関わることですが、「オートバイの重さ」について。

重さといえば、まずはカタログ数値にも記載されている「装備重量」が挙げられます。

お客さんと話していても、ちょくちょく「〇〇は何㎏で~」という話になります。

それとは別に、「体感の重さ」があるんですよね。


お客さんと話していて「そうなの!?」と話が盛り上がる重さの話ですが、例として挙げたいのがオフロードバイクです。

というのも、細くて背が高いので、重心位置など設計の関係で、体感の重さと数値上の重さが一致しないことがあるんですね。

生産が終了して在庫限りなので、並べて撮影できず、引っ張り出してきた写真を使って説明しますね。

上の写真で、左から二台の青いバイクは「WR250R」で、その次の白くてオレンジのホイールのバイクは「セロー250」です。

WR250Rは、高性能なエンジン、丈夫なフレームと足回りで、一般道はもちろんモトクロスコースでも元気に走ることが出来る車両です。

高性能な事には定評がありましたが、お客さんの感想として、「高価」「性能を使いきれない(使いきれる場所がない)」「足つきが悪い」「重い」という意見もありました。

それに対してセロー250は、扱いやすい大きさと低速から血からのあるエンジンで、気ままに走って楽しめるバイクです。

こちらはWRに対して、「扱いやすい」「足つきが良い」「軽い」と定評があります。

同じメーカーが設計するので、性格を明確に分けているから良さを感じやすいんですよね。
このことは、どちらも乗ったことがあるのでよくわかります。

さて、ここで最初に話を戻して、一般道を走っているときや脇道を走るとき、大切になっていて皆さんが気にする「足つき」と「重さ」の話しです。

この二台の「装備重量(ガソリンやバッテリーなど装備をした状態)」は・・・

WR250R ・・・132㎏
セロー250 ・・130㎏

ええっ!?そんなに差がない!

かつてはガソリンやバッテリーを搭載していない「車両重量」が記載してあったので、それだともっと重量差があります。

でも装備重量だと、実際に乗って感じた重さの違いは、全然感じません。

これは、車体の構成(フレームの形、エンジンの搭載位置、ハンドルの高さ)などなどと、素材の違いが大きく影響すると思っています。

アルミフレームで太く、ガッシリしているWRと、鉄のパイプフレームで柔らかさを感じるセロー。 


使用目的の違いで作り分けた結果、体感も大きく変わるんですね~

そこからわかるのは、「数字はとっても参考になるけど、実際はかなり違って感じることがある」ということです。

「同じくらいの数値だったのに乗ったら重く感じて大変」ということもあれば、「重いかと思ったら数値以上に軽く感じて楽」ってこともありますからね。

当然ですが、「今乗っているバイクの重さ」で反応は変わります。
300㎏のバイクに乗っていたら、132㎏のバイクは軽く感じますよね~

具体例としてバイクの名前を出しましたが、こんな話が日本中で繰り返されているはずです(笑)

さらに「重さ」は、停車時と走行時、走行時でも渋滞路と気持ち良く走る時では体感が前者違いますので、試乗したからOKとはなりにくい、困った話なんですよね~

長くなってしまいましたが、こんな内容の説明をしながら日々の仕事をしています。