忘れていたのではなく、いろいろ考えることが多くて書ききれなかったんです。
熊本県玉名市のフローリスト かずやさんの社長さん、荒木 毅さんの講演を聞いた時の感想です。

フローリスト(花を愛好する人)という会社名の通り、お花屋さんを経営されていますが、一番の柱は葬祭場経営だそうです。
私が勉強させてもらっているエクスペリエンス・マーケティングは、大まかに説明すると「体験を通して繋がりをつくる」ことが主題です。
荒木さんはその実行者として学ばれ、先頭に立って実践されています。
でも葬祭業は、喜んで来られる方はいないし、繋がりと言ってもどうやって・・・
個人的な体験として、若いころに大手の仏壇店さんから強く誘われたのですが、仕事の進め方を聞いて「自分にはとても無理・・・」と思った経験があり、大変興味がありました。

そこは当然実感されていて、最初は「関係性を築くのは困難」と判断されたそうです。

しかし、日常から繋がりを持つことで、葬祭の仕事を一段落させた後も関係性を築けるのではないか?と模索されました。


体験を売る!という観点から、葬祭場を実体験してもらうイベントで強烈だったのが「入棺体験」!
そ、それは確かにインパクトが・・・

さらに会場でのイベントを企画されます。
しかしやってみた結果、実感されたことは、「体験」と「体験商品」は違う!ということ。

確かに面白くても、他の場所でもできて、その場かぎりのインパクト。
そこには知恵、創造性、工夫、そして働く人の姿は見えない・・・
自分の仕事について指摘されている気持ちです。

ここで、「少々強引に」と謙遜されていましたが、お客さんの本音を探りだす方法を考えて実践される過程を教えてくれました。
お客さんは、〇〇をしたいわけではない・・・
〇〇を通して、安心を得たい。
そして、結果的に感動と全てが終わった後の穏やかに生活に戻る手助けが欲しい。
「感動」がキーワードですね!

そのために、会社の仕事を見つめ直して、できること、やるべきことを洗いだされています。
これは会社だけでなく、個人でも通用する考えです。

出てきた答えが「故人」は出せないが「個人」は出せる!
葬祭場では、亡くなった方を取り戻すことは出来ませんが、社員さんの人柄と仕事ぶりを理解して頂くことで、安心を伝えられるということなんですね!

お客さんに忘れられず、葬儀の後で安心と感動を感じて頂く。
これは、小売り業でも必要な時だけ接点を持って、その度に「騙されてはいないか?」という不安を取り除いて喜んでもらうことと変わりありません。

職種を問わず、忘れられないために発信をして、また社会貢献をする。
長く仕事を続ける上で、大切なことを教えてもらいました!

最後に、四月の熊本でも震災でSNSが情報収集や安否確認に大変役立ったことを紹介されていました。
SNSは業種に関わりなく、当たり前のツールであることを再確認させて頂きました!
改めて見直してみて、荒木さんの姿勢良く品のある話し方と丁寧な紹介を思い出し、やるべきことが確認できました。
教えてもらったら、次は実行!ですね!
できることを一つずつ、やっていきます。
ではでは、今日もお読み頂きましてありがとうございました!