今日は定休日(毎週水曜日)ですが、 体調を壊して自宅にとじ込もっています。
咳がとまらないのです。
幸い気力は落ちていないので、読書でもと思って目についたのが、京極夏彦氏の「鉄鼠の檻(てっそのおり)」です。
文庫本で1300ページを超える厚みのある本ですが、気に入っていて3回は読み返しています。

京極夏彦氏の作品は、描写が細かくてその分話が長いのですが、気に入った人はハマって読むと思います。
昔、仲の良かった人に「気に入ると思うよ」と紹介されて読み出して、10数作品は読んだはずです。
余り勧められて読むことがないので、その意味でも記憶に残る作家です。
さて、この作品はシリーズ四作目で、一作目から読み進めてたどり着きました。
その後の作品から考えても、五作目までが好きなのですが、この「鉄鼠の檻」が一番気に入っています。
もう15年ほど前に読んだのですが、最初に読んだ時も、そして今でも作中の世界観が納得できるし、受け入れられます。
この作品を読んで気に入った人がいたら、その人がどんな考えをもっているか話してみたいと思える作品です。
ところで、どんな作品なの?と思ったなら・・・
箱根を舞台に、謎の古寺を中心に繰り広げられる複雑な事件を解き明かしていく、という説明では全然足りませんが、読むなら一作目からがお勧めです。
人物を掘り下げる場面が多いので、いきなり読んでも楽しみが薄いでしょうから。
さて、再び読み出したこの本ですが、読み終えるまでかなり時間がかかりますので、しばらく楽しみたいと思います。
ではでは、今日もお読み頂いた方は本当にありがとうございます。