先日、中古車のタイヤを交換して、思い出したことがあります。

交換したタイヤは「ピレリ」というイタリアのメーカーです。

このタイヤに、「DIABOLO (ディアブロ)」と、文字が赤くペイントされています。
その文字の上に、三本の矢のようなマークがあるのがわかりますか?

何年前だったか、サーキットでの走行会にお客さんと一緒だった時のことです。
タイヤの話をしていたら、
「消してみろよ!マークが消えたんですよ!!」
???消してみろよマーク???
「公道じゃできなかったんですよ!
とうとう消せました!!」
・・・ああ!!スリップサインのインジケーターのことか!!
タイヤをはじっこまで使ったら消えるのて、バイクを寝かせて走ることができた!という意味ですね。
上の画像にあった、三本の矢みたいなマークを、違う角度から見てもらうと・・・
下の画像で、マークの右のほう、タイヤのミゾを見てもらうと、ミゾの中に盛り上がっている所がありますね。
これは、「スリップサイン」といって、「タイヤが減って、この盛り上がったミゾと同じ高さになったら、水を掻き出す力がないので、滑りますよ!」と知らせるサインです。
この三本の矢みたいなマークは、「このマークの近くにスリップサインがありますよ!」と知らせる役目なんです。
さらにその上にTWI(トレッドウェアインジケーター)という文字が見えますが、これが本来の、知らせる目的のマークですね。

参考に、ドイツのメッツラー車は、イメージキャラクターの、ゾウのマークが入っています。

でも、TWIの文字は離れた所にありますね。

国内メーカーなどは、三角形のマークがついていて、そこから見ていくと、スリップサインが見えます。
下の画像は・・・三角マークが見えませんね。
撮影失敗のようです。

バイク屋さんやクルマ屋さんで、タイヤの空気を入れてもらったら、「タイヤ減ってるね~」と言われて、驚いた人もいるかもしれません。
それは、スリップサインがあるからなんです。
あっ、「消してみろよマーク」については、公道では消せるほどバイクを寝かせると危険ですので、サーキット走行をオススメします!
ではでは、今日もお読み頂きありがとうございました!