非正規社員いわゆる派遣ぎりが問題になっている。


派遣の人、なんか、かわいそうって見てる人が多いが、

なにせ、全社会人の3分の1が非正規社員だっていうのだから、

これは僕に関係のない話じゃ当然ない。


原因は様々なんだろう。


①世界的経済不況(特に自動車業界)

②2004年の派遣業の改定(製造業への解禁)

③売上原価に計上できるシステム(人件費じゃない)

などなど・・・


派遣切りに対する評価も、いろいろあることは確かだ。


A.利益が減ることは許されないから、正しい選択である

B.企業が人を切るなんて、最悪の選択である

C.長い目で見れば、ここで踏ん張ることが将来に対する投資である

などなど・・・



会社からみれば、

株主からみれば、

従業員からみれば、

社会的責任(CSR)からみれば、

いろんな立場によって答えは違うんでしょう。


ただ、最終決定を行ったのは経営者であることは間違いない。


でも、

経営者もひとりひとりみれば、そんな悪いひとではないだろう。

きっと。

誰も、Aさんを公園へ、ほっぽりだそうとは思っていない。

トヨタの社長もそんな悪いひとには見えない。


でも、でもですよ。

トヨタは12兆円の内部留保(過去5年で)がある。

こんど6000人の派遣をきると約300億がコストカットされるという。

2桁違う。2.5%でしかない。

まだ11兆9千万円以上の内部留保がある。

それなのに、派遣を切らなくちゃならないのはなぜか?



僕が思うのだが、

派遣を切ろうとしたのは経営者だが、彼もまた、切られるかもしれない

と思っているんでないか。


だれに?


目に見えない幻の集合体にだ。

具体的にいえば、株主であり、市場といわれるものだが、

それは具体的な顔をもっていないのだ。


でも、その亡霊にとりつかれている経営者はコストを切って

少しでもいい収益をあげようと思うんではないか。


市場原理主義という亡霊。

ほとんどの社長がこの亡霊にとりつかれている。

数字による評価にである。経営者としての世間さまにである。


集合的無意識。

集団的幻想論。



はやく、この亡霊から抜け出さないと、

とんでもなく、寂しい国になってしまうだろう。

価値の転換をしないといけないと思う。