3月11日、午後からの健診だった。
そろそろ出ようかというとき、
地震は起こった。
あっ、結構強いなと思った。
その揺れは収まらない。
おさまらないどころか、揺れは次第に大きくなっていった。
食器棚の中のコップが崩れた。
僕は必死に食器棚の扉を押さえた。
その上に置いてあった紙袋などが次々に落ちてきた。
飲んでいたコーヒーがカップのそとに飛び出した。
やっと、静かになってきたなと思ったら、第2の地震が。
外では「きゃあー」という声がした。
ようやく収まってきたのでテレビをつけた。
そしたら、時間が経つほどに被害の大きさが報道されていた。
避難する大勢の人々
大津波が町を飲み込む
原発の屋根が吹き飛ぶ
見たことのない恐怖が広がっていた
忘れてはいけない14年前の3.11だった。