武藤と加藤の旅日記 -13ページ目

武藤と加藤の旅日記

ふたりぐみであちこち旅します。
あと半年後にはサヨナラ。

昔、海外の短期大学に通ってたころ、提出できないでいる宿題が溜まりまくって困っていた。

 

ジョーンという名の女性の先生が、「一番新しいものからやって出しなさい」と教えてくれた。

 

一番最初の授業で、ジョーン先生はジョーンJoanという名は古臭い名前なのよ、今ではそんなダサい名前誰もつけないわ、と語った。(いわゆるシワシワネーム?)

 

けっこう高齢だけど、アメリカ人らしく、明るい感じの先生だったが、ある日先生は「私は病気なの」と告げた。

「Very very sick」と。

留学生にも分かりやすい、いつも通りの口調でそう告げたのだが、いつものように笑っては居なかった。

そしてそれから一か月ほどで、あっという間に亡くなってしまった。

 

多少具合が悪くても「元気!」と言い張るアメリカ人が「とても」を二度繰り返して病気などと言うのだから、相当悪かったのだろう。

私は授業中に携帯をいじっていて、先生に優しく注意されたことがあって、亡くなってからそれを何度も悔いた。

授業中、携帯だけはいじらないでね、と言われてたのに、ゴメンナサイ。


 

とにかくたまった仕事は新しいものからやっつけるといいらしいので、最近2024年7/25に行った高峰秀子の映画とIKKOさんのトークショーのこと書こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は渋谷ユーロライブ。

まずは「女が階段を上る時」という映画を鑑賞。

 

この映画、銀座のクラブを舞台とした話ですが、めちゃくちゃ面白い。

人間は(いかに美人でも)挫折するし、人生は上手くいかない。

男は不実だし女は裏切る、もがいてももがいても結局何も手に入らない、といったこの世の理を淡々とシビアに描いて一瞬も飽きさせることがない映画。

 

ざっとこんな内容が盛り込まれてますが、白黒映画なだけで、現代にも通じる事ばかりだと思う。

 

・結婚が女の幸せなのか
・水商売は売り上げが勝負
・独立した後輩女に客をとられる
・融資の対価としての愛人契約
・資金繰りに困った後輩の自殺
・水商売は体が資本。自分が健康を害しては終わり 

・毒親と毒兄に金をせびられる
・結婚詐欺

・不倫
・一度セックスすると男は逃げる

 

高峰が演じる「飲み屋の女の圭子」とは今で言うホステス、キャバ嬢、ラウンジ嬢、港区女子?みたいなもの。

ここからは私の勝手な解釈ですが、現在こういった人種が牽引する整形ありきのルッキズムに対する強烈な答えにもなっていると思う。

 

―爆美女であっても(爆美女になっても)、人間が幸せになることとは何も関係がない。

 

そう、美人になってもツキがない奴は永遠に不幸のまま!容姿関係なし!

 

というより、まさに美人であるがゆえに、次から次へと男由来の厄災が降ってくるようにも見えるし。

 

結局パパ活的なところに縋っているのが、圭子さんのそもそもの間違いなのですが、それを自覚的に引き受けて生きることを決意するお話ということでよろしいのかしら?

騙される女から、騙す側へ・・・りりちゃん爆誕?!

 

いや、パパに縋るしかないのが哀れな境遇であり、哀れな時代なんですけどね。

でも1960年には「男に縋るしかない」のは分かるけど、それから65年も経ってまだ「おぢを騙すマニュアル」とかやってるのはどういうことなの。

日本てまだ戦後混乱期並に惨めな国のままなの?

 

あとこの映画で感心したのは女同士が無駄に傷つけあわないことね。

もちろん細かい鞘当てや虚勢の張合いはあるんだけど、男がキャットファイトを高みの見物するための「無駄な見世物」ではない。

この辺のリテラシーが現代並みにしっかりしていて、安心して見られる映画でもあったよ。

 

大傑作の映画が終わると、どんだけ~!の掛け声とともにIKKOさん登場。

夏らしい白い着物に船の柄の帯で、出で立ちからしてとても素敵でした。

(黒いお着物と最後まで迷ったそうですが)

 

Ikkoさん曰く、

・人間関係は腹六分目
・物事にいちいち過剰反応しない。テキトーに受け流せ。
・1億5000万の借金を2年で返す
・バラエティで何言っていいかわからなくなり、美容院で当時2丁目で流行っていた「どんだけ~」とか言っとけばいいのよ、とアドバイスを受け、手の震えを隠すために指を立ててどんだけ〜と言ってみたら受けた。
・75歳で老人ホーム。1年で実現できないから10年先まで考える。起きたらメイク、ランチ食べてアフタヌーンティー飲んで、午後は犬でも抱いてるようなそんなゆったりしたところ
・母親が姉の死後、老人性うつになった。兄弟でことあるごとに、ディナーショーに連れて刺激を与えて以前のように戻りつつある
・トークショー の準備。予習してた。銀座で生きていく決意したラストシーンがよかった
・1週間のことは考えず、考えるのは「明日と10年後」だけ。
・50歳で生き方を決めた
・47歳で戸籍上の名前を捨てた
・14年前失恋したとき、周りから落ち込んでひどかったと言われたが、自覚は無かった。
・10年たったら、失敗談は生々しくならないし、自分の経験がひとのためにもなるかもしれないから話してもいい
・人を褒めるようにしたら、人間関係ががらっと変わった。

・ヒアルロン酸はダメ。特に目の下に入れるのはダメ。

・・・最後、私褒めるのも褒められるのも苦手だったんだけど、実践してみようかな、と思う。

 

私、実はいちおうIKKOさんの本一冊持ってますけど、15年位前の本なので、IKKOさん自身がこんなにパワーアップしていることを知らなかった。

美容の話だけじゃなく、人生訓的なものも、経験に基づいていて具体的で、聴く価値あると思いました。

 

映画のなかで高峰秀子演じる圭子さんは嘘つきなデブ(加東大介)と狡いジジイ(森雅之)に身体だけ弄ばれる感じでボロボロなまま終わるんだけど、ちゃんとIKKOさんが「こうしたらうまくいくかも~!?」って処世訓を授けてくれる構成ってナイス回収よね。

 

高峰秀子のほうも、演じた圭子さんとは真逆と言っていいほど賢い人なので、日めくりカレンダー買って帰りました。

 

今まで幽霊画で有名な京都の曼殊院というお寺で買った「羅漢さんのやつ」をトイレにかけてたんだけど(ダサい)

 

 

 

これからは一日一高峰秀子だね!

 

 

 

高峰さんの養女の斎藤明美さんは、LEEの東大出の編集長が、高峰秀子が自分の結婚生活で夫に何もしてあげれなかったけど「唯一寝付かなかったことだけはよかった」と述懐していたエピソードを書いたとき、その編集長に「寝入らなかったこと」と直されて、激怒したって話をしていた。

 

分かる、分かるわー。間違った校正入るのって本当に腹が立ちます。

この世で一番嫌いなことのひとつかも。

 

腹が立つといえば、こんなに素晴らしい映画とトークショーなのに、開始2時間前に加藤さんが「体調悪いので遠慮します」とLINEしてきことにも頭来たっけな。

体調悪いのは確かに本当で、高峰秀子ファンなのは私のほうで殆ど前情報もないから、事前になんか気が進まないのは分かるんだけど、これを逃すってもうあり得ない・・・。

 

私も事前の先入観で、人の誘いやイベントをキャンセルしたりしたことはあるけど、気を付けようと思います。。

特に「無料」なものは滅多なことでキャンセルしたほうが良いと思う。

金銭的ダメージさえなければ、大抵の期待外れは許せるものです。私はね。


新潟の海


親不知の道の駅


立山で泊まった部屋からの景色


黒部のキャニオニングに参加するため歩いて移動