関西地区もやっと梅雨入りで連日雨が降り始めました。
バイオリンなどの弦楽器は湿度や温度に敏感で直ぐにチューニングが大きく変わってしまいます。

ペグ穴とペグが物凄く膨張と縮小を繰り返すので片手でペグを回すのが非常に硬くなり困難になります。

グリガさんはルーマニア産のバイオリンなので日本の気候に合わせたセットアップはされてないので初めての日本の梅雨を迎えてペグが無茶苦茶に硬くなりました。

力任せに無理矢理回すとペグが折れかねないのでペグをメンテナンスしてあげます。

グリガさんは下地のニスを乾かして色の付いた本ニスを塗る前の休憩中です。

少しずつ形になってきているので楽しみですね。
1972年製 鈴木バイオリン No.220
購入価格 中古で1万円

先日からの鈴木バイオリンのニスの塗り直し作業でニスを剥がし終えてニスを塗る前にスクロールの再成型や擦り合わせ作業が完了しました。

バイオリンのニスを剥がし終えてから更に20gの減量となる板厚を薄くする為の擦り合わせ。

この時点でバイオリンのボディをコンコンとノックした時の音がニスを剥がす前から大きく変化しています。

このホワイトバイオリンの状態でも楽しみのあるバイオリンになってる気がしましたが折角ニスを塗り直す準備をしているので予定通りに作業を進めます。

ニスを塗っている最中や乾かしている時に作業がしやすいように作業台を作りました。

エンドピンの穴に棒を突っ込んでニスを塗っている最中にバイオリン本体が触れなくなるので棒を持ってニス塗り作業をします。

まずは程よい太さと長さのある大きな菜箸
セリアの100円均一で買いました。

棒の長さは最終的に20cmくらいになりました。
長すぎるとバランスを崩してバイオリンが倒れやすくなります。

この棒の外径より大きなパイプか突き刺せる発泡スチールのベースなど棒を刺してバイオリンを安全における場所を作るわけですがホームセンターの金具売り場で丁度良い金具を見つけました。
値段は200円くらいです。

今回ベースとなった木材はホームセンターの片隅に置かれていた端材で50円です笑

程よい大きさと重さでバイオリンの棒を刺しても滅多な事では倒れません。


実際に自分でニスを塗りながらバイオリンを何日間も乾かしてまたニスを何度も塗り重ねていく作業になるので利便性を考えて製作しました。
自分の環境ではこのような形で作りましたが人それぞれに考えて作ってみて下さい。

それではバイオリンにニスを塗っていきます。


今回バイオリンに塗っていくニスは最初に下地の目打ち用にサンデーペイントのセラックニスを使います。手に入り易い一般木材用の速乾ニスです。

まあ誰かに販売する訳でも無く自分が弾いて使う安いバイオリンに使うニスなので伝統などに囚われない自由度の高いニスの塗り直し作業なので色々とニスを試す事ができます笑

水彩画で使う絵の具のパレットにニスを投入
こうする事でニスを分別して少量を使う事が出来てハケにつけるニスの量をコントロールする事が出来ます。

それにしても透明ニスなのですが思っ切り茶色です。

バイオリンにニスを塗る順番は横から裏板、表板からネック側に塗っていき最後にスクロールを塗ります。

まあ1番最初に横板を塗り始めるのは鉄板ですね。

パレットの中でニスの量を調整して塗りやすくニスが垂れない量をハケで塗っていきます。

速乾ニスの名に偽り無し!
塗っている最中に乾いていきます苦笑
3分あればさっき塗った場所が乾き始めています。

トイレに行く暇もないのでテンポ良く塗らないと駄目です。


透明ニスですがレスポールのゴールドトップみたいなハチミツの色ですね。

パレットに小分けしているニスもガンガン乾いていきます。
このセラックニスは本当に乾くのが爆速のニスですね。

塗り重ねていくとニスのムラも少しくらいは馴染ませる事ができます。

バイオリンのニスの塗り直し作業
3回の下地塗り完成

ほんまギブソンのレスポール笑

トップの板の黒いシミがまたある意味シュールなテイストを奏でています。

雑にニスを塗り直すならこの下地塗りだけで完成できそうですが本色の茶色か赤い系を入れていく予定なのでニスが完全に乾いてから1000番あたり紙ヤスリでニスの表面をスベスベにしたいと思います。






膠ニカワという人生の中で初めてのアイテムです!

甲賀忍法帳でニカワの如く!くらいしか知りませんでした笑

今作業している鈴木バイオリンのニスの塗り直し作業の中でニスを剥がしている途中にポロッとサドルが外れたので瞬間接着剤でとりあえず直していたのですがホワイトバイオリンにしてパーツを組んで試奏した後にサドルがやはり外れてしまいました。

ということでバイオリンの接着には瞬間接着剤は使えません!

日本画の画材としてもニカワを使用しますがバイオリンなどの弦楽器の製作でもニカワが接着剤として使われます。

一般的にニカワは粉末などの固形の物と液体の物があります。

そして粉末のニカワは60度くらいの湯で湯煎して使います。

ニカワを沸騰するくらい煮てしまうと接着力がかなり落ちるらしいので湯加減が大切になります。

キャンプ用の小さなバーナーだとニカワ用に小さな容器が使えて便利ですがコレでも火力が強いので火加減は1番弱くしています。

接着の基本ですが接着面はできるだけ綺麗にしましょう。

瞬間接着剤の接着跡は綺麗に取り除きました。

今回のニカワを使ってバイオリンの小さなサドルを一つだけ接着なので本当に少しの量しか必要ありません。

バイオリンへのニカワの塗り付けは使い捨てが出来る割り箸を使ってニカワを塗りました。


ニカワをサッと塗って素早くサドルを接着しました。

クランプを使ってサドルをバイオリンに抑えつけます。
接着時間は2-3時間みたいです。
こういうプラスチック製のクランプでもかなり強力で直接バイオリンの木に当たると傷が入るのでキッチンペーパーなどで養生しました。

このような感じで初めてニカワを使った接着作業をバイオリンで行いましたが大人の工作や木工作業で楽しい作業になりました。

こうやってバイオリンを一つ一つ手作業でリペアしていくの面白いですね。