この度、鈴木バイオリンのニスの塗り直し作業に使うハケをダイソーなどの100円ショップで何本か購入して色々と試してみました。

バイオリンのニス塗り作業ではスクロールなどのヘッド側やボディの表と裏板、幅の狭い横板に対して出来るだけムラ無くニスを塗る技術が求められます。

その難度の高いバイオリンのニス塗り作業を出来るだけ綺麗に簡単に塗る為に同じ100円の安いハケでも商品を選ばなければニス塗り作業は難しくなります。

今回は自分がバイオリンのニス塗り作業で安いハケを使ってみての感想を述べたいと思います。

まずは5cmのハケ
表と裏板を出来るだけニスをムラなく一気に塗る為の大きなハケを買って使ってみました。

このハケの毛は意外と品質が良くて毛が抜けたりする事がほとんど無かったのですがハケにニスを含ませてニス皿などハケの毛に含まれたニスの量を調整しても自分が思う以上に大量のニスがハケに含まれてしまい面積の大きな作業のしやすい裏板でもニスを非常に多くバイオリンに塗ってしまいニスがムラになりやすいハケでした。

机など大きな制作物に対しては使いやすい5cm幅のハケですがバイオリンのニス塗り作業では大きすぎました。

続いてダイソーのほとんどのお店で店置きしてると思われる30mmのオーソドックスなハケです。

この30mmのハケだと横板にスポッと入りニスの分量も適量なので毛の柔らかさもありオーソドックスにバイオリンの各部分にニスを塗ることが出来るのですが残念な事にハケの毛が一本、また一本と毛が抜ける確率が結構高めです。

毛が柔らかくて横板のCカーブなどの部分も塗りやすいのですがちょっと残念です。

次は白毛の15mmのハケです。
系統的には先の30mmのハケと同種のハケですがこちらの15mmのハケは毛が抜ける事が少ないです。

幅が狭くニスの分量が少なくなるのでバイオリンの表板や裏板には使い難いですが横板やヘッドの狭い場所では使い勝手が良いです。

ヘッドのスクロールなどを綺麗に塗りたい場合には使えますね。

そして来ました!大本命!
バイオリンのニス塗り作業に是非お勧めしたいダイソーで売っているナイロン毛のハケ20mmです。

ナイロン毛と言う事で筆圧は若干の固い感じがあるのですが特筆すべきはその耐久性!

このナイロン毛のハケは毛が抜けないし切れません。
ムラ無くニスを綺麗に塗っていき最後の最後でハケの毛がバイオリンに付着しているアクシデントがバイオリンのニス塗りにおいて1番気をつけなければいけないポイントになります。

ニスの乾き具合によっては直ぐにに抜けたハケの毛を除去して手直しすれば誤魔化す事は容易に可能ですがその時間は僅かな時間しか猶予がなく下手に手を出すと最初からやり直しになります。

店頭でナイロン毛のハケを売っている確率は自分の中では5割程度です。
ナイロン毛のハケを見かけたら是非買っておく事をお勧めします。

普通の毛に比べてナイロン毛のハケの方が弾力があるので横板のCカーブ付近でナイロン毛の毛先を引っ掛けてニスを部屋に飛ばして汚さないようにだけ気をつけましょう!

番外編として絵の具の筆がありますがこちらの毛の抜け具合はハケより酷くて使い物になりませんでした。

バイオリンのニスを塗る時に使うハケのお勧めはダイソーのナイロン毛の20mmのハケをお勧めします。


結構な手間と時間を費やして鈴木バイオリンのニスの塗り直しを現在行っています。

この非常に時間がかかる作業に対して各メーカーさんが安い入門用のバイオリンには本格的にニスを塗らずに簡素化するのはコストの面で仕方ないかなと自分が実際バイオリンにニスを塗っている事で納得できる理由になりました苦笑

鈴木バイオリンに何層か油性ニスを塗り重ねてきました。

使用しているニスはネットで手に入りやすいサンデーペイントのセラックニスです。


このような感じでニスを塗り重ねていくと丁寧にニスを塗ってムラの無いようにしても、どうしてもムラが出来てしまいます。

今回は最終仕上げのニス前にある程度馴染んで乾燥したニスを紙ヤスリなどで平面化してニスの表面を滑らかにします。

使うのは耐水ヤスリの1000番です。

この上の800とか400だとあっという間にニスが削れてしまうので1000番以上の細かな紙ヤスリを使います。
1000番でも結構ニスが削れてくるのでニスの状態と指先に神経を集中してニスの削り過ぎを防ぎます。


今回のバイオリンのニスのサンディング作業には耐水ペーパーで水を使いながらニスの状態を視覚化しながら作業します。

水を使わずにひと擦り
1000番の細かな紙ヤスリを使っても軽い力でもこれくらいニスが削れます。

その為にあっという間に紙ヤスリの目がニスの削り粉によって目が詰まってしまい新しい紙ヤスリが直ぐに使えなくなってしまいます。

あと作業しているバイオリンのニスも粉が吹きまくってニスの状態が分かりにくくなります。

耐水ペーパー1000番で水を少し含ませて作業してみます。

すると削りながらも表面の状態が分かりやすいのでニスの削り過ぎを防ぐことができます。

少し時間が経つと水分が無くなるので結局はニスの削った粉が出てきますが仕上げの為のサンディング作業においてニスの表面を滑らかなにするのが1番なので木製のバイオリンに対して微力ながら水を使います。

表面のニスがツルツルになった鈴木バイオリンさん

これからあと少しニスを塗り重ねて完成させたいと思います。


鈴木バイオリンのニス塗り直し中の1コマ

もう少し茶色にしたいな!

という事で、

水性ニスに絵の具を混ぜて茶色のニスを作ってみました

油性のニスのセラックニスだけの色合い

元々は透明ニスですが黄色というかゴールド色の強い色合いになります。

イメージで言うとエレキギターのレスポンスのゴールドトップですね笑

バイオリンでこの色合いだと派手すぎる感じがします。


ここはお試しでダイソーの安い水性ニスの出番だと油性ニスの上に水性ニスを塗るチャレンジ精神タップリなニス塗り作業になりました。


このダイソーのメープル色の水性ニスを塗り重ねる事により徐々にバイオリンのニスの色合いがオレンジ色近くなってきました。

暗い感じの写真だとオレンジ色の雰囲気が良く分かります。

自分の手でニスを塗り直ししている鈴木バイオリンに対してこちらは熟練された職人によって仕上げられたグリガのバイオリンのニスの色合いです。

マエストロモデルの中でもアンティーク調の仕上げがされた新作のバイオリンなので普通のマエストロモデルに比べて仕上げにも味があります。

二つのバイオリンを見比べて見るとそのニスの色合いの差は歴然としていて、鈴木バイオリンのニスの色合いをもう少し茶色にしたいと欲が出てしまいました。

そして飛び出す飛び道具⁈

ダイソーの水彩絵の具 茶色です笑

チューブ1本分の絵の具をダイソーの水性ニスにラブ注入!

ちょっと絵の具が多いかな?

それじゃあ水性ニスの追加で今度はセリアの水性ニスを追加でダイソーの水性ニスに混ぜます。

一応、ダイソーの水性ニスとセリアの水性ニスではセリアの水性の方が光沢が抑え目でマットな仕上がりになるそうです。

目分量で水性ニスと絵の具を混ぜた割には良い感じのブレンドニスの色合いがクールです。
まあ自分で弾いて使うバイオリンじゃなきゃこう言う実験的な事は出来ないのでワクワクしますね笑

この微妙にオレンジ色が入ってくる色合いめカッコ良かったのですが今しかこう言う行為は出来ないと思いチャレンジします!

茶色の絵の具を混ぜた水性ニスで一気に茶色が強くなり雰囲気が大きく変化しました。

ダイソーの水性ニスも含まれているので少しは光沢がありますがセリアの水性ニスと絵の具の分もありマットな感じです。

特製ブレンドニスの塗り重ね2回目

なかなかパンチの効いた色合いです笑
ここから更に塗り重ねて最後に油性ニスのクリアで仕上げる予定だったのですが前回のブログ記事のようにちょっとした失敗から完全に水性ニスが大きく剥がれてしまい作業が崩壊してしまいました。

油性ニスの上に水性ニスを塗って最後にまた油性ニスを塗る作戦だったのですが油性ニスと水性ニスという相反するニスの塗り重ねは現時点では難しい作業ですね。

とりあえず鈴木バイオリンさんのニスの塗り直しは油性のセラックニスだけで仕上げる予定なのでバイオリンのニスに水性ニスを使うのは一旦中断です。

またニスを使う獲物があれば試してみたいですね。