![おせち料理](https://xn--t8j8as0912a4x4a.com/wp-content/uploads/008171a1c9b8d8e710964eadc0a8ce50_s.jpg)
おせち料理といえば必ずと言ってもいい程、重箱に詰めていますよね。
実はこれにもきちんとした意味があり、
もともとおせち料理はその年の豊作や家族の健康を祝い行われている日本の伝統行事です。
おせち料理を詰める重箱は「幸せが重なるように」といった意味合い
「一の重」「二の重」「三の重」「与の重」とお重を重ねることにより、
「幸せが重なるように」といった意味合いがあり、
家族にとっていい一年となるよう明るいめでたいことが
たくさんあるようにお重を重ねているのです。
なかには「五の重」の空箱を重ねて
これから富が増えるように祈る習慣を行っている地域もあり、
将来家族がお金に困ることなく豊かな生活ができますように
という思いも込められています。
その為最上級のおもてなしといえば「五の重」まであるおせち料理となるようです。
もちろんお重に入れることでなかにホコリが入らないように防ぎ、
日持ちをさせる為という利便性の理由もあります。
昔はサランラップなどもありませんし
お重の蓋を締めることでおせち料理を保管していたのです。
おせち料理に使うすべてのものに意味があり、
家族を思う気持ちや幸せを祝う気持ちが伝わってきます。
それを家族揃って年の始まりであるお正月から
皆で食べるのはとても幸せなことだといえますね。
おせち料理は住んでいる地域によっても中身に違いはありますが、
基本的な料理の種類は大きくわけて5種類に分類されます。
「祝い肴」「焼き物」「煮物」「酢の物」「口取り」です。
おせち料理の盛り方にも地域性がある
おせち料理の盛り方にも地域性があるといいます。
一般的なおせち料理の盛り方の具体例として
【一の重】
「祝い肴」…数の子・黒豆・田作りなど
【二の重】
「甘味」…栗きんとん・伊達巻など
【三の重】
「海の幸」…鯛や海老などの海の幸(メインになります)
【与の重】
「山の幸」…野菜を使った筑前煮など
与の重まであるおせち料理の場合はこの盛り付け方を用いている場合が多いようです。
おせちの盛り付けの基本は「奇数」「彩る」こと。
おせち料理の盛り付け方の基本として「奇数」の品数であること、
また縁起物である「南天」や「松葉」などで彩ることにより、
福を呼び込むことや神聖な力があるものだと言い伝えられています。
些細な飾り付けの一つ一つに意味があるのがおせち料理でもあります。
もちろんデパートなどで購入できる二の重などは、
この料理がぎゅっと濃縮された状態で盛り付けられていますよね。
近頃はもともとのおせち料理の形だけではなく、
洋風のおせち料理などもあり、
料理の内容や盛り付け方なども昔と比較して多様化しているといえるでしょう。