IBEXエアラインズ・ANAウイングス・J-AIR・FDAの航空会社4社は、「リージョナル航空・地方空港振興協議会」の活動として、初の合同PRイベント「地域を結ぶエアラインフェスタ」を、2024年10月12日(土)に大阪国際(伊丹)空港内で開催します。

 ・・・というのをJALエリアニュースで見たのが2024年9月30日(月)。

 おいおい、10月12日といえばセントレアで同空港に就航している6社のイベントが開催され、リージョナルジェット運航のIBEXとFDAの2社が揃うことからそちらへ行こうと思っていたのに、伊丹では4社揃い。こりゃ伊丹やな。

 

 さかのぼればその日は仙台空港祭開催が早くに発表されており、私は当日朝からSKYで仙台へ行きJ-AIRで帰阪することを考えていた。だが後に発表された行事予定を見ていって、結局遠征先は地元。このためJ-AIR搭乗が1回減った。

 尤も例年だと仙台空港祭発表と同時に往復の航空券を購入していたが、昨年の9:30~16:00が今年は10:00~15:00となり、ハイライトのIBEX航空教室が人数限定60分開催からステージでの30分1回開催へと規模縮小。これに私は躊躇していたのだ。仙台が従来通りなら「いま得」「スペシャルセイバー」で購入し、後に「キャンセルがぁ~!」と悲鳴を上げる事態が生じていただろう。

 

 開催期日が迫ると当日の会場規模について案ずるようになった。セントレア6社イベントは本館4階にて開催、ステージとその背後のビジョンを用いて華やかさが漂うに違いない。

 対して伊丹4社のものは空の市と同じくJGCカウンター左隣。普段はベンチが幾つか置かれ、待合室替わりみたいなところで、人がいなければがらーんとした所。小さなブースに各社スタッフが1名ずつ、というミニマム状況も視野に入れるが、その際のセントレア4階に対してのアドバンテージはWCが近いことくらい。

 要するに派手さ・華やかさでは、最初から勝負ありということ。

 

 けれどもそれなら、伊丹に集う民間航空機趣味者がその場を盛り上げたらよい。私たちで4社スタッフのモチベーションを上げられたら、少なくとも「熱さ」はセントレアには劣るまい。

 いや待て、趣味人側で最も熱くなるのは、24年前の8月からというリージョナルジェット搭乗期間が最も長い俺。その私が熱くなれば周囲はドン引きとなるだろうから、一転しておとなしくしておこうと。

 特に皆が訊きたい各社次期導入機種や没案件となったスペースジェットのことは、少なくとも私からは言及しない方針を固める。それを来場者が口に出したところでスタッフが答えられないのは容易に予想出来、会場の盛り下がりにつながるだろうから俺からは言わん。

 

 いっぽう全国的に注目すべき箇所もあり、それはFDA出展。整備のためE170・175が伊丹の格納庫へは来るけれど、スタッフが北ターミナル2階で客と接するのは今回が初。FDA伊丹就航の布石となるのか?・・・どうか知らんけど。

 

 10月12日(土)午前8:56、北ターミナル2階会場着。手前通路側には空の市地域編の如くテーブルが長方形の輪状に並べられ、その上にいろいろ置かれていく。奥には航空教室用テーブルとモニター、制服着用撮影会用背景スタンドが容易されていた。このスタンドには目を見張り、4社ロゴ入りである。

 作業に当たる知り合いJ-AIRメンバーの姿は、事業企画部スタッフが赤ポロシャツ、機長が制服、2人のCAが私服と様々。CAは後で制服に着替えて来場・・・というか私は着替える前に来たという訳。

 

 その準備の様子を見る趣味人は、当初は私だけだったが次々とtrico会員が現着。いっぽうエアラインスタッフでもANAウイングスCAが2名、IBEX CAが1名、FDA FAが1名と機長が1名到着。

 開始前に私はこれまでのJ-AIR×他社のコラボ画像をCA・FA・機長に披露、それは2011・2013・2016年のもので、「同僚を知っている」とか「見かけが変わらない」とかの声を聞けた。さらに4社での節目のフライトに於けるグッズも持参して披露。特にIBEXでは「Fair」ロゴのバッグを示してスタッフを感心させた。

 で、私が暗躍するのは今日はここまでのつもりであった。けれども後述のようになる・・・。

 

 講座開講の貼り紙があって、ANAウイングスによるグライダー作成教室が11:00と14:00、J-AIR機長による航空教室が12:00と14:00、それぞれ枠は60分。

 そして10:00開場、早速ドリンク試飲・ガラガラ抽選会に行列が出来、それに続く動線上のIBEX・FDA・J-AIRの物販に来場者が集まった。

 こういう場での私の関心は、来場者とスタッフとの間でどんな会話が展開されるかということ。けれども見ていたら、飲んで、抽選をして、グッズを買って、それで帰る人が多数?え、そんだけで帰るの?

 

 ここで今回イベントの趣旨を見直すと「これまで、主にリージョナル航空に対する国の支援拡充の要望活動やシンポジウムの開催などに取り組んでまいりましたが、今後は一般の方に対しても『リージョナル航空』の認知を広げるため、初の合同PRイベントを開催することといたしました」。会場の様子からすると、皆が予め4社を知っているから試飲・抽選・物販で済ませているのかもしれん。

 だが本日開催内容告知を見たら次の記述が見られる。

 「イベント会場では、『リージョナル航空』というビジネスモデルをわかりやすく紹介するリージョナル航空各社のPRブースや物販コーナー、航空業界の職業体験や航空教室を実施するコーナーも設けられます。これにより、『リージョナル航空』の認知度や親近感の向上を図ります」・・・ということでPRが図られるのかと思いきや、これを施すはIBEXとJ-AIRだけ。機内誌「IBEX SKY NAVI」「J-AIR NOW」頒布だが、これも数に限りがあって、なくなればPR場面が減少する。私が関心を持つ認知度向上、これはどう展開される?

 

 上記の件に関心を持って様子を見ていたが、スタッフが客に話しかけることも、逆に客がスタッフへ話しかけるのもtrico会員を除いてはあまり見られず、特に後者は意外だった。尤もそういう層は空の市を見ていても限られるのだが、けれども今日は認知度向上を趣旨としており、もっとやり取りを見聞したいところ。

 ならば私が、と結局そうなるのかという思いもなくはないが、訊きたいことがあったので訊く。

 まずANAウイングスへ「ANAのWEB表記の型式DHC-8-400は、社内ではどう呼ぶのか」。ボンバルディアからデハビランドカナダへ製造会社が替わったことで表記も変わり、これを発音したらめちゃ長くなり趣味人は困惑気味、という理由から訊いたのだが、回答は「Q400」。以前のまま、よって私もQ400でいこ。

 同様の質問をIBEXへ。「CRJのメーカーがボンバルディアから三菱へ替わったのだが、製造会社名を併記する際は三菱CRJまたはMHI CRJとなるのか」で、回答は「ボンバルディアCRJ」のまま。よしよし、私も従来通りそれでいこ。

 

 このJ-AIR空の市レギュラー開催場所に他社が来るのは今回が初めてで、この件も本イベントが有する大きな意義の1つである。先にも記したFDA伊丹初出展というのは、同社の存在感を示すのに絶好のチャンス。ところがその存在感は、神戸発着・E170/175よりもガチャポンとグッズに拠るのが大?

 私には既知のスタッフがいたので、FDA「伊丹ターミナル初登場」とはいえ馴染み感があったのだけど、他の伊丹ベースtrico会員には新鮮感があったようだ。

 いっぽうIBEXだが、今日はベースの仙台にて「仙台空港祭」、セントレア4階で6社イベント、そしてここというように3イベント同時進行。私はスタッフ配置に関心を持っていたのだが、しょっちゅう顔を合わせるスタッフはこの場に居らず、はて?訊けば今日はセントレア、そっちへ行ったか!

 

 伊丹4社行事は「協議会」出展であり、何か堅めという感がして背広着用スタッフが来場と予想。IBEXでもこちらへは東陽町からスタッフが来るんとちゃうかと思っていたが、おらず。

 なお会場には堅さは見られず、ネクタイ着用スタッフは誰もおらず。着けているのは一般来場の私だけという有様で、完全に読み違えた。否、各社節目の時の現場に居た私ゆえ、今日みたいな4社にとって初の一大行事とあらば私にはフォーマルな格好で臨まざるをえないのだ。

 

 9月30日発表での今日の内容には次の記載があった。①各社のオリジナルグッズ、就航地の銘品が購入できる物販コーナー ②各社のパイロットや客室乗務員の子ども用制服体験 ③航空教室 ④機内サービス体験コーナー(各社のドリンク試飲会 ※数量限定) ⑤各社のオリジナルグッズなど当たるガラポン抽選会・・・ありゃ、ここにはPR・職業体験云々は記されてへんやん。よって最初の1時間半位で①~⑤をすべて見て回れていたのだが、会場を見ていたら後刻こちらに載っていなかったけれど即興で始まった催しが見られた。

 さてANAウイングスのグライダー作成講座が終わり、会場整理の後で12:00からJ-AIR秋田機長の航空教室が始まる。この辺りで新たにtrico会員が到着し、私たちは受講態勢に入っていくが・・・集合しているのは会員10名弱、だけ。

 俺らが最前列に座るなんていう状況はよろしくなく、では後方で立ち見としてもそれだと私たちが壁になって物販コーナー側からだと何をしてるか判らんぞ。機長を含むJ-AIRメンバーが聴講者を呼び込み、会員もひとます分散して私は立ち見受講とした。

 

 機長の講義が12:56に終わり、trico会員と記念撮影。この後も会場を見回るが、J-AIR CAが私服女性複数名と何か話しており、見るにこちらを訪ねたJ-AIR内定者との打ち合わせ?じゃなくて、J-AIR入社を目指しており、よって今のは就職活動に於ける面談。これが内容に載っていなかったことの1つ。

 続けてこの様子を帰着したCAと見ていたのだが、こんどは私たちのところへ先の就活生たちが来て、CA・私を含む趣味人が質問に答える、など。何で俺らが入ってんねんという状況だった。

 

 割と会場が空いてきたので、ここでJ-AIRスタッフへ「グッズ抽選をもう1回やってもいいでしょうか?」「駄目です!」、けれどもドリンク試飲なら可ということで、午前の楽天コップ入りIBEXジュースに続いて今回はFDAのお茶をFAから頂く。おー、HARADAのお茶ですなー、こうしてFDA飲み物サービスを伊丹にて受けることを強調しておく。

 

 この会場にはリージョナル航空4社以外からも出展があって、それはJALサンライト。午前中に私は「お会いしたことがあります」と声を掛けられたのだが、これはいつぞやの伊丹でのJAL折り紙ヒコーキ教室にて。かくしてこのようにリージョナル航空4社+JAL関連1社が集うイベントだが、一般には聞き慣れない「リージョナル航空」の説明は?

 それをバーンとした文字説明は見当たらず、さかのぼって本イベントを知らせるエリアニュースにも載っておらず。このことに関心を抱く来場者はどうしていた?

 ひょっとして旅客機イベントと意識はするけれど、リージョナル云々は見てなかったりして。

 

 またエリアニュースに載っていた「職業体験」も見ておらず、この際業務の1つであるドリンクサービスを受けるという体験があったと自分で納得しとくが、今日のは「第1回」と付いており、ならば続くということだ。次回は今日見られなかった・実施されなかったものを見聞出来るものと期待する。

 

 昼過ぎにはドリンク試飲も抽選会も品切れとなり、そちらにいたスタッフも会場のあちこちを動くようになっていた。

 15:00からJ-AIR機長2度目の航空教室が始まったが、同時に今回イベントのハイライトともいえるシーンが現出。4社CA・FAが揃って航空教室を観覧&その場で即席トークショー、その周りにいるのは私を含むtrico会員である。要は私たちが最も「おいしい」思いをした来場者っちゅう訳。

 この場に並ぶCAは通路側からJ-AIR・ANAウイングス・FDA・IBEXエアラインズで、展開する内容は乗務機種・制服等々、特に林さんの替わったばかりのFDA現制服の話に3社CAと観覧者は傾聴していた。小牧でのファッションショーは同社FAが出演、そのメイクにはデザイナーも立ち会ったそうな。

 

 何やかんやいうて、結局私は10:00以降でも声を発していた。けれども「A220」「E2」「スペースジェット」の3名詞は当初から口には出さないと決め、ここまででもそうしてきた。けれども4社CAが揃って機内仕様についてあれこれの話を聴いていたら、私は出したくはなかったけれど「スペースジェット」を挙げてしまった。

 これが予定通り事が進んでいたら、4社で共通する機種となって、さすれば互いの情報交換が活発になったかもしれない。加えて各社での個性を打ち出す策が練られていたかと。

 

 という具合に4社現状について40代以上の趣味人がこうして聴いていたのだが、本日来場者年齢層は高めと見た。子供も来ていたのだが、それは親に連れられてのことで、総じて30代以上の旅客機趣味者が主な来場者に映る。そしてスタッフと言葉を交わすのは、それらの中の少数といったところか。

 

 こんなことを機長の話の聴講者を見て思ったが、途中でCAが加勢しに行ったその航空教室は16:00を少し回った頃に終了。そして今回行事も終了で、スタッフ皆が後片付けに入った。

 それから4社集合のち1社ずつの記念撮影。これに喜ぶ趣味者たちも多数いた。こうして最初から最後まで趣味人には気の抜けないイベントであった。この点ではセントレアに劣るまい。

 

 この日会場滞在を通じて漠然と思ったことは、「リージョナル航空の立ち位置とは如何なるものか」ということ。

 2000年8月にフェアリンクが我が国初のリージョナルジェットを就航させ、続いて2001年4月にJ-AIRにて就航。特に2001年4~11月では広島西飛行場に2社の50席CRJが発着するシーンが見られ、我が国での導入初期の立ち位置がうかがい知れるところだ。

 この後の2社の路線網展開、2003年からJAC・A-netで高速ターボプロップ機Q400就航、等々のことを通じて現在へ。そこに一貫性はあるのか、時々によって高速100席以下機の使われ方は異なるのか、将来の展開はどうなるのか。・・・というようなことを私に考えさせる伊丹4社行事だった。

 

 今日のイベントは終了して、はいそれまで・・・なんてことにはならない。少なくとも私には何かの端緒、または以前からの思索を深化させるものになろうかと思う。