2023年11月JAL実績が年末プレスリリースに載り、そこで私が注目したのは提供座機数が前年同時期から減少した路線とその路線の利用率の変化。

 特に羽田発着路線はどうか・・・というのは通常時のJ-AIR E190充当便が増えた、ような気がしていたから。

 

 羽田発着J-AIRで思い浮かべるのは、三沢2・山形2・南紀白浜3・宮崎1といった就航地と片道便数。現在は私の頭に在るぶんから変わり、三沢2・秋田2・山形2・宇部2・宮崎2で全てE190が充当されており、機材大型化・J-AIR担当便増加・路線変更が為されている。なおこの件は最近WEBを見て知り、紙の時刻表が発行されていたらもっと早くに知っていたかもしれん・・・。

 南紀白浜は全便JALボーイング737-800へと替わり、いっぽう秋田に新規、宇部に復活、宮崎へ増便と相成り、さて11月実績と前年同時期を見て私は内心「あ!」。

 

 2023年11月12日(日)、山口宇部空港から私は15:00発JL294便で羽田空港へ飛ぶ。毎年11月半ばにはJ-AIRへ伝達したいことがあって同社運航便に乗っているのだが、この日は羽田へ行く用があってそれなら左記の件も兼ねてJ-AIRに乗って行こう。出発空港は宮崎・宇部・山形・秋田・三沢・・・大阪の近所が無い!

 それなら伊丹からJ-AIRで適当な所まで行ってJALで羽田へというのも考えたが、費用を計算した結果新幹線で小郡へ西進し宇部空港から折り返して羽田へというのが最安、よってその案で。感染症流行時期みたく伊丹からE190で羽田へのフライトがあればそれに即決だが、今は通常期に戻って当該フライトは無く・・・喜ばしいことである。

 

 新大阪7:56発「のぞみ273号」でスタートし小郡に9:49着。県都山口市代表駅の山口駅を訪ね、再度小郡へ戻った後宇部線電車で草江へ。そこから空港へ徒歩7分程で、電車から降りた空港利用客は私を含めて2~3名いたと思う。

 便数が少ないため出発時刻に合わせて保安検査が始まり、早々に入った私は滑走路を見わたせる1番搭乗口前待合腰掛で着陸機を待つ。

 E190ランウェイ25着陸を見届けた後14:50搭乗開始、機材はJA250J。14:59にドアが閉まり、34H席から見るに推定95席フル。乗客の格好は皆休日の装いで、上着ネクタイ着用なんて私しかいない状況だ。

 15:02曇天下でプッシュバック、15:06タキシーアウト、ランウェイ25から15:12離陸、程無く左旋回し機種を東へ向けた。15:20ベルトサイン消灯、ドリンクサービスでホットコーヒーを頂戴したのは15:30だった。この後ベルトサインは15:54に灯り、その間のラバトリー使用は5組。

 

 ともあれ休日15:00発の羽田行きは満席。伊丹でも休日夕刻羽田行きだと満席表示便を多く見かけるので、当便も羽田夕刻着とあらば成る程と思う。待った、羽田行きでキャパシティが95席ゆえこうなっており、もし165席なら逆に空きがあったかも?

 羽田発着J-AIRに変化が見られた秋田・宇部・宮崎線の、他機種充当を含めた路線での11月実績を見たら、提供座席数が秋田対前年81.2%、宇部77.5%、宮崎86.0%という具合に減少。この10台半ば~20台半ばのポイント減は、即ち座席数減少はJ-AIR運航へ置き換えたから。

 その結果利用率は秋田56.8→77.8%、宇部60.5→75.8%、宮崎64.6→80.4%という具合に、びよ~んと跳ね上がった。報道を見たらJALグループでは空席を埋めるように努めていると感じられ、さすればキャパシティを小さくする策も有効で、一部便にE190を充てることによって50台後半~60台前半の利用率が改善された訳。

 なお2022年11月だとまだ感染症流行が収まっていない時期ではないかといわれるかもしれず、それなら2019年11月利用率を挙げると秋田71.3%、宇部73.3%、宮崎65.3%で、流行前に比しても客席数を絞った効果が見られる。

 

 けれども逆に満席便が多くなると、乗ろうとして乗れずにいた客がそれ以降避けるなんて話も聞いたことがあって、常時高利用率をよしとしていいものかは社外・業界外にいる私には判らん。

 ついでに私は空席があっても高い運賃で乗ってくれて、その結果収益が上がればええと思っているのだが。もちろん鉄道または航空他社競合路線なら幾らか安くしてそのぶん多く乗ってもらうのが必用とはいうまでもなく、そこでの空席少数化を図るのは解ることではある。

 

 ところで羽田発着E190運用が増えたということで、伊丹発着運用にも変化が生じていた。全便またはほとんどがE190だった伊丹~新潟・仙台・長崎・鹿児島でのE170が目立って増えており、よって提供座席数減少・利用率上昇。

 それはそれでいいのだが、これが続くのかいな。いっぽう内際どちらか私は把握していいが737-800の退役が2020年から生じており、国内線仕様の退役だとすればそれをE190で代替させるのか?現行の羽田の100席未満機発着が恒常的になるってこと?

 

 16:16ギアダウン、ランウェイ34Lに16:19着陸、21番スポットに16:23停止。ブロックタイム1時間21分、飛行時間1時間07分、ベルト着用サイン消灯は34分、そして満席。

 510マイル路線とはいえ夜の福岡→伊丹のような感があり、CAも機内サービスで手一杯だったりして。消灯時間が長ければ異なった印象を受けたかもしれないが、とにかく客が多い羽田行きという印象は強く残った。

 ひょっとしてE190羽田行きは路線・時間帯問わずに利用率は高い・・・というかそれを図ってのE190。機内で何か楽しむというよりは、Eジェットならではの座り心地を味わいながらのんびりと、それが推奨される機内での過ごし方なのであろう。