毎年元日はセルフ新年フライトを実施しているが、自身が伊丹ユーザー且つJALグローバルクラブ会員であることからほとんどJ-AIRに乗っていた。けれども2017年に片道スカイマーク、2023年に片道天草エアラインというのもあり、JALグループ以外のエアラインの正月光景を見ても得るものがあると判っている。

 2024年元日は昨年旅程を踏襲して当初J-AIRで熊本へ飛びAMXで帰阪するのを考えたが、九州からの日中帰阪ではIBEXの方が割安だ。よって伊丹→福岡をJ-AIR E190、福岡→伊丹をIBEX CRJ700NextGen搭乗で元日往復。リージョナルジェット2機種での往復旅程に自分も心を高ぶらせるが、もはや飛行機に乗ったらそれでよく目的地で何をするかはまったく考えず。

 かくして2024年1月1日(月)午前8:11福岡空港6番スポットに到着。3階本屋で情報収集、1階吉野家で朝食の後11:55発FW56便に乗る。福岡で何をしたかといえば、福岡空港国内線ターミナルの元旦模様を見た訳であるが、ただそれだけ。

 

 81番搭乗口から11:30にランプバス乗車開始、IBEX運賃で乗る私はGroup 4だがバス乗車後は関係なく、機体前に着いて割と早めに降りた私は前輪を見てJA09RJであると知り、ステアを上がって後方19C席へ進む。分ってはいるが通路幅は狭い。先に幅50cmのEジェットに乗った後で幅40cmのCRJ、違いが際立つ。

 おや、座席変更時は割と埋まっていたようだったのが空いてるやん。いやいやバスは2台目、さらに3台目も来て11:53ドアクローズ。隣席19Dは空いているが、70席中埋まっているのは目視60席台で利用率は高い。元日昼ちょっと前からこの利用率か!因みに伊丹7:05発福岡行きはかなり空いていた。その客層だが、皆レジャーふう・・・って、元日ゆえそうなるだろう。

 アナウンスによる新年挨拶の後、CA 2人が通路に立ってエマージェンシーデモンストレーション。11:58ランプアウト、ランウェイ16へ入る前に少々待たされてから12:16離陸。12:24にベルトサインが消えドリンクサービス開始、前方からカート1台を動かして2人で飲み物を配る。私が頂いたのはホットコーヒーとりんごジュースである。

 コックピットアナウンスが12:36に入り、「あけまして・・・」の新年挨拶と高度が23000フィートであることが告げられた。

 

 FW56便推定60名の乗客のうちCRJによる元日フライトを楽しむ旅客機趣味者は、どうも私だけのようだ。その私はいきなり自分がIBEXオフィシャルカメラマンの知り合いだとCAへ知らせ、さらに伊丹空の日見聞記を渡して「いかにも趣味人」アピール。

 後でIBEXグッズを持って来てくれたのだが、それがクリスマス&正月仕様のもの。この時期に限ったギブアウェイを見るって、私のFair~IBEX搭乗を通じて初めてのような気がする。年末年始のIBEXエアラインズ搭乗は今回が2009年元日以来の15年ぶり3度目に過ぎないのだが、それでも今日そういうカードを見たらかなり嬉しくなった。

 そして今年はIBEXにCRJ700NextGenがデビューして15年になり、JA06RJのように退役機材が出始めているのだが、客席から天井を見上げたら15年前デビューという時間を感じさせないデザインだ。そりゃ電源コンセント等の未設置とかがあるのだが、私のような日本初就航時からのCRJ愛好家はそんなことは気にならないのだ。

 

 12:49ベルトサイン点灯、その後大阪府上空から眺めでは神戸空港が近くに見え、こういう時は旋回待機に至ることが多いのだが、昼間とあらばそうはならず。大阪湾側は晴れているのに東側は雲一面、その下に出たら水越峠を臨めた。13:06ギアダウン、13:09ランウェイ32R着陸。

 隣の駐機スポットにむすび丸ジェット、それを見ながら13:13停止。ターミナルへのバスは2台目となり、それを待つ間にCAへ通路幅のことを訊いた。その幅、広いほうが良いとのこと。さすればエンブラエルEジェットに乗ってみて、CRJ通路幅との違いを実感し、それをもとにCA側からも後継機種をリクエスト!という案をここに記しておく。

 そして前方ドアのところにて、CAへ「むすび丸ですねえ~」、返答は「塗装がかすれていますが」。ええっ!昨夏乗った楽天ジェットもそうだったが、そちらは12月に新塗装が出たばかり。よって向こうのむすび丸もぼちぼち、否、現行のはそう古くないと思うが。