1995年の元日から私は遠出することが多くなった。鉄道のフリー切符や安価な航空運賃が出て、それならば出かけよう。

 その辺が初期の理由だったが、やがてそういうのに関係無しに遠征。正月ならではの特別なシーンを見に行こう、が理由になってきている。

 2023年元日は、それまでその日は未見だったAMXフライトを見に行くことにした。搭乗以外だと2020年元日午後に天草空港を訪ねているが、2023年は遂に熊本→伊丹で「乗る」。先に熊本行きJ-AIRに乗って空から元旦を見た後、帰阪も兼ねてAMXに乗るのは一石二鳥なり。

 

 10:45発伊丹行きAMX801便で発つ前に熊本空港国内線施設を見て回ると、特に待合エリアに人が多く「静かな元旦」とは程遠い賑わいを見せていた。いっぽう「搭乗者以外はここから先は入らぬよう」とお願いがある出発エリアだが、便数が限られるジェットスター・FDAカウンター辺りは人が少なく、ゆっくり見られる。この暫定施設も3月22日までだ。

 一応私はJALグローバルクラブ会員だが、今回はMZ運賃で乗るためラウンジASOへは入らず、104番搭乗口前にて待つ。

 

 10:30バス乗車開始、その後JA01AMへ移動して搭乗、9Bに着席。ドアが閉まれば首を回して何人乗っているかを見たのだが、だいたい30人位と思う。なおビジネス風旅客はおらず。

 CAがアナウンス、「あけましておめでとうございます。今年も新春より・・・」から始まり、飛行時間は70分を予定している旨が告げられた。そして10:50ランプアウト、ランウェイ07へ入る前に一旦停止、着陸機を待つのだろう。

 

 だがその機材がなかなか見えず、そしたら滑走路閉鎖のアナウンス!もしかしてGTB?正月早々陸路で帰阪?? 

 だがトラブルは収まったようで、801便は11:05離陸。飛び上がれば何も無かったかの如く、平穏な上昇だ。実際には遅延が生じているのだが、離陸したという安堵のほうがこの時は大きかった。

 ヘディングを東に取り、11:19大分空港ランウェイ19延長上を通過。11:21に佐賀関南方を通過し、11:23に佐田岬半島南へ達して四国へと入った。だがこの時点でもベルトサインは消えておらず、消灯は愛媛県上空を飛んでいる11:27であった。

 

 11:28に入ったコックピットアナウンスでは高度15000フィートで、私の感じとしては九州~大阪を飛ぶにしては割と低い高度だ。

 そしてCAが機内サービスを始め、いちじく餅・みかんちゃん・お手拭きを配っていく。因みに私がAMXのフードサービスにあやかるのは2018年6月以来で、こんなに空いたのは「時間帯の都合で801・802便に乗らない」「乗員不足で運休」「感染症対策でサービス中止」のため。今日こうして餅を頂けるのは、AMXにとって非常に宜しい環境・状況に戻ってきたということだ。

 

 けれどもCAがサービス等に当たれる時間は今日は短く、11:47にベルトサインが灯ったので、よって20分しかなかった。私もCAへLLPコードシェア初日模様逆フライトログを手渡したのみ。

 この後は晴天下の大阪・奈良を臨みつつ伊丹空港へ。12:07ギアダウン、ランウェイ32R着陸は12:11、2023年初のATR熊本→伊丹飛行時間は1時間05分だった。

 

 さて乗り込んでから元日らしいことといえば、出発前のCAアナウンスと元日限定ではないが休日らしい乗客の装いだけ。だがタキシング中にCAから「ささやかですがプレゼントを・・・」、これにテンション急上昇。

 12:14スポットイン、場所は23番。先に降りる客と出身地についてのやり取りが聞こえて来たので、私もCAへ訊くことにした。