15:12グループ1・2搭乗開始。お、IBEXエアラインズCRJ700NextGen運航便なのに、ANA最上級ステイタスホルダーは乗るんや~・・・というのは、そういう層はANAグループ運航便しか乗らないと私が思っていたから。

 続いてグループ3の窓側席客が案内され、程無く私を含む通路側グループ4の案内。70人乗りゆえ、あまり待たずに済む。

 

 2023年5月2日(火)、ゴールデンウイーク中の平日午後、仙台空港ターミナル拡張区画にある8番搭乗口から伊丹行きFW54便に乗る。NH3154便も付与されたこのフライトの客は、ビジネス風もいるけれどレジャー客比率が大きそう。

 屋内九十九折スロープを下り、ということはボーディングブリッジは通らず、階下からバスに乗るかと思いきや、エプロンルーフを通ってJA12RJへ。晴天下のオープンスポットではあるが、このエプロンルーフのおかげで機体撮影は不可だった。

 

 搭乗手続きで当初の18Bから19Cへ変更。ラバトリー前のリクライニング不可席だが、既に隣となる19Dに先客がいた。アナウンスでは満席を予定と流れているが、15:23にドアが閉まる時には20A・Bが空いており、CAの許可を得て20Bへ。

 この左側最後列は乗務員席のCAと横並びになり、客には何らかの配慮が必要と思われる席ゆえ敢えてさっきは19列目にしたが、やはり窮屈さを避け20列目、そして足元の窮屈さを避けて通路側席へ。これでCAとほぼ隣席どうしとなって、あちらも何か考えるところかもしれんが、私が20Bにいることは後に乗員へ幾らかの安心感をもたらすことになるのだ!?

 

 19Cと20Aにしか空席が見当たらず、よって乗客数は68。15:31時計回りでランプアウト、ランウェイ27へ入った時の風は右斜め前から、ギュイーンとエンジン音を上げて15:35離陸。CRJには100・200・700合わせて過去224回乗っていて聞き慣れている音だが、1年2ヶ月ぶりに聞くとやはりCRJ搭乗スピリッツが反応、魂が揺さぶられる。

 さて私のこれまでのランウェイ27上がりから今日も離陸後すぐ左旋回・・・しない!しばらく西へ真っ直ぐ上昇、阿武隈川北進が見える所まで来てもまだ西へ。かなり内陸へ入ったところで左旋回しており、毎度直ぐ左へという訳ではなかったのか。

 

 私がIBEXに乗るのは1年2ヶ月ぶりで、ここで思い出したのはコンセントの有無。J-AIR E190ではアンテナを設けてネット接続出来るようにまでなったが、そういうのはIBEXではどうか。同社ツイッターでも見た記憶が無いが、ここでCAへ訊けば「申し訳ありません」と未設置の回答。

 この件に関する私の見解は、機内では言わなんだが、「それを付けることで機体が重くなるなら、付けんでええ」。機体は軽いほうがよい、私はそう教えられているのじゃ。ついでに50人乗りCRJに散々乗ってきた私ゆえ、今更無くてもどうってことない・・・というのは今や時代錯誤か。

 

 ベルトサインが15:48消灯、さあドリンクサービスや!IBEX搭乗時には他社とは味の異なるコーヒーを飲むことを楽しみしている私ゆえ、最後列席にてカートが来るのを待つ。2人のCAがエプロンを着け、前方ギャレイからカートが出て来てサービスが始まった。

 ドリンクカートの進み具合を最後列から見る。途中で揺れてそこでしばらく停止、そしてラバトリーへ行く客がいると一旦前方までカートを戻し、客がそこへ入ると先の位置までカートを戻しサービス再開。客が席へ戻る際はまた前方へ引き上げ、着席したら中程まで移動させ再開。ラバトリーへ行く客がいる度にこれが繰り返されるのだが、ほぼ満席で客側に逃げ場が無い状況ならこれはしゃあない。そしてこのためカートの進行が遅くなるが、これもしゃあない。

 

 CRJに乗って1度でもラバトリーへ行けば、客側も緊急時を除いて何らかの対策が施せよう。いっぽう今日みたく複数客がドリンクサービス中に後方へ向かう様を見ると、体調が良くないか、あるいはCRJをそれまで知らなかったか?

 平日とはいえ、今日のレジャー客比率が大きい客層を見たら、もしかして乗り慣れていないのが多いとか?

 ANAウイングスのQ400のラバトリーも前方1ヶ所のみで、運航側は事前にこういう機種で、サービス中はこうなるとアピールし、そして客への協力を求めるのもありかと思う。しかしながら機内サービス状況を客に配慮させるって、これはよろしくないかもしれん。要は2人-2人単通路機には難儀なこともあるっちゅう訳。

 

 やがて20Bにカート到達。ホットコーヒーは勿論、コンソメスープも頂戴し、まずはスープを味わうことから始めた。

 CAが飲み物追加オーダーを取りに来た際、昨年作成逆フライトログをギブアウェイ。昨秋の伊丹空の日行事で東陽町本社スタッフへ渡したのと同じ作品だが、仙台メンバーへ初のお披露目。細かく並ぶ文字にCAは感動、したかどうかは知らんが。

 この後CRJはがきを持って来てくれて、いっぽう私からはFair時代の写真を披露。「ビジネスシャトルだったんですか!?」とCAが言ったのは23年前の就航行事のものを見てだが、私が思ったのは「ビジネスシャトルを知らへんやて!?」。仙台~関空を1日3往復し・・・とは21年前までの話。今夏広島空港就航20周年を迎える等も言う私へ「大先輩です!」。

 

 後方CAからもFair時代を知る者としてツッコまれ、この際2025年8月対策に言及しておいた。3年前のIBEX就航20周年は感染症流行下での周年行事で、よって再来年の25周年ではあの時を上回る規模の催しをぼちぼち考えようと。

 ともあれこれでCAには20Bの客が「IBEXエアラインズを知る者」と判った訳で、心理的負担がかなり軽減されたと思われる。ではさらなる心理的負担の現象だが、それは利用者が100席未満機の特性を知ることではなかろうか。そうすれば「お願い」以前に、搭乗者が自衛を図ってくると思うのだが。

 

 2023年5月スケジュールに於ける仙台発着国内線は、JALが全便J-AIR運航のEジェットで、JALというかJ-AIR利用者の多くは「そういう機材」と知っていると思う。これに対しANAはボーイング767もあり、セミワイドボディ機と思って来たらCRJだった、いや待った、今は伊丹へも新千歳へも767は入ってへんやん。最大サイズは194席のエアバスA321であった。え~、今は「客室内通路2本」機種は無いんかい。

 気持ちを立て直して記し続けると、A321は単通路機だがラバトリーは複数。CRJとQ400は1ヶ所。74人乗りQ400は前後間隔は大きいけれどシートがやや小さめで、WCも狭い。要はANA運賃で買っても乗る機種は様々で、A321と思っていたらQ400という時の落差は大きい。またCRJとQ400では、長い時間乗るなら座席居住性の好いCRJに乗りたいところ。

 

 特にQ400は、三菱スペースジェットが入ればそちらへ置き換わるはずだったのに、MSJが没案件となってしまって今後もQ400が飛ぶかと思えば、多くのANAユーザーの不満が増大しかねない。ひとまず旧ボンバルディア系2機種の差を縮めてもらいたいという客は多いんじゃなかろか。なお旅客機趣味者の私は、バリエーションのある現状維持でも構わないのだけど。

 

 ところで私はJALグローバルクラブ会員で、J-AIRで帰阪するならサクララウンジに入れて、機内へも早く入れる。それなのに何故IBEXかといえば、JAL・Peach・SKYより安価で且つCRJ運航だから。

 価格のみにこだわれば陸路もあり得たが、今回はANA割引運賃に18000円台というのがあって、「仙台からの帰阪に際しこの価格でCRJに乗れる!」と飛びついた。そして実際に乗って快適そのもの、やはりこの選択は正解であった。

 

 15:59にコックピットアナウンスが入ったけれど、よく聴き取れないのはCRJ後方席ゆえか。聴き耳を立てたら高度は7900m、ということは26000フィート。高くはない、それだからか富士山が近くに見えたのだが、それもこれも昼間の2人-2人配置機内で富士山側席にいたおかげ。

 また今回はCRJでは久々に私もラバトリーを使用、手で扉を押し、折戸を折って中へ。そこから出て自席に座る際は膝を曲げ姿勢を低くしてから横移動。CRJ搭乗時の作法はまだ体に残っていた。

 

 ベルトサインが16:26に点灯、二上山を臨んでから大阪平野上空へ。16:33ギアダウン、ランウェイ32Lに16:37着陸、16:40スポットイン。ここからはランプバス、ただし2台目。

 少々待つ間に後方CAへこのシートの良さを言い、バスへ向かう際は前方CAへお願いしていた新品コップを頂いた。

 

 そして2台目バスが出るのだが、私がやることはまだあって、バス乗客へ手を振る2人のCAへ車内から手を振り返すのだ。それの実践だが、IBEX CAはかなり長い時間手を振るため、それに応じて私も手を動かすのだが、バスは左右に曲がりそしてその都度体を曲げるのは辛い。

 そこで私は体をバス進行方向を向けたまま手を動かす、さすれば窓の奥で手を振る客がステアからでも視認出来るかもしれん。

 問題は車内で私の後方に座る人の視線・・・「あの人、何で車内で手を動かしてんの?」。否、後方の人は私の視界に入らないから別にイイのだ。