2022年3月19日(土)~20日(日)にセントレア3・4階で催された「航空ファンミーティング」。こちらへIBEXエアラインズが今回も出展し、グッズ販売などを展開していた。

 19日は同社CAも来場し、他社スタッフとの記念撮影シーンが見られ、いっぽう2日目は「JALの旅コミュニティtrico」会員がどういう訳か5名かそれ以上が同時に大挙押し寄せ、IBEXスタッフが自社をPR。要は2日にわたって賑わっていた。

 

 だが上記2日目の様子は、セントレアに於けるIBEXの定着を表すものではなく、IBEXエアラインズという航空会社が出展していたので興味を持たれたということから。日頃の同社運航を知っていたから、という理由ではなかった!

 もっといえば、trico会員がそれまでIBEXエアラインズを知らず、私はこれに強い衝撃を受けた。就航して21年7ヶ月、現社名になってから17年半になろうとするのに!

 

 本件での衝撃は2つあり、1つはIBEXエアラインズの知名度の小ささ、1つはJALファンの他社への関心度合。後者に関しては、JALヘビーユーザーってIBEXを知らんか、あるいは知っていても乗ったことがないっちゅうのが多数派になるのか??

 「IBEXってLCCですか?」、これは2019年8月にイオンモール伊丹でのイベント催行時に来場者が言っていた台詞でもあるが、航空ファンミーティングでJAL多頻度利用ファンが発した台詞でもあり、ここからスタッフが自社運賃の説明。IBEX搭乗歴21年7ヶ月の私もこれに加勢し、「特にWEB限定運賃がお得感満載!」等々。

 

 1機当たり70席ゆえ、知れ渡って人気が出過ぎたら席を取りにくい事態も考えられ、それはそれで困るのだが、ええ加減「CRJを用いる、あの上質な航空会社」が定着したらどやねん。

 と思うものの、就航地が多くある訳でもなく、その就航地でも発着が少なければ他社の中に埋もれてしまう。

 セントレアでの現状を見ていたらしゃあないかなとも思うが、それだからこうしてIBEXがこちらへ来ているのだ。この際ファン向けサービスを充実させ、「IBEXは楽しそうな航空会社」ということが1人でも多くに拡がるのを望む。

 

 そしてそれをバックアップすべく、私もIBEXについて発信だ。2022年春の話題といえば、「4月18日、仙台~成田就航20周年!ANA Connectionが始まって20周年!」をスタッフへ強調するも、エアー北海道ファンクラブの執行委員は「今は飛んでませんよ」、なに!

 かくして成田路線はほったらかしとして、私個人は来週3月27日(日)に伊丹から新潟へIBEXで飛ぶことが決まっており、その便でセルフ祝賀搭乗だ。

 

 当日朝、私はIBEX運賃での購入者ゆえ保安検査は一般客レーンに並んだのだが、これが長い。日曜朝って空いとったんとちゃうんか?はたまた春休み中ゆえ、そんなこと関係無しか?

 とにかく通過、1階からランプバスに乗り、向かった先はJA12RJ。私の席は後方通路側でWCに近い所。8:03にドアが閉まり、座った20B席から見たFW71便乗客は目視で30名位だった。

 

 8:07反時計回りでスポットアウト、ランウェイ32Lから8:15理離陸、8:26ベルトサイン消灯。

 さあ期待のドリンクサービス、今回は300マイル超路線ゆえ温かい飲み物を頂けるチャンス。CRJでそういうのを飲める機会は、私には2015年2月以来なのだ。かくしてCAが2人で1台のカートを前方から後方まで引いて来て、私はホットコーヒーのみならずスープも頂戴した。

 まさにここぞといわんばかりの頂き方だが、いや~、7年ぶりにCRJ700NextGenで飲むホットドリンクは味が好い・・・って、感染症流行までIBEXに乗る機会を持たなかった私に問題があるのだが。否、「1回参加が10レグぶん」と私に言わしめた仙台空港祭IBEX航空教室のおかげで、結果として実機搭乗が疎かになっていたことも否めない!?

 

 ベルトサインは8:48に灯り、消灯時間は22分だけ。この間カートによる温かい飲み物サービスを行えば、それで一杯一杯だろう。ANA Connection開始20周年ということで2002年12月の再印刷逆フライトログを渡したものの、この時間では上空でFairのことを話す余裕など無し。尤もそれは想定内で、だからこその書面なのだ。

 8:58にギアダウン、眼下には越後平野で、この眺めなら降りるのはランウェイ28。その通り西へ向かって降りていき、9:02着陸。飛行時間は46分、これって伊丹→福岡より短いやん。スポットインは9:04で、ブロックタイムは57分。

 

 降り際にメッセージカードを頂戴したのだが、そこには「詳しいお話を伺うことが出来ず」とあった。だが悲観する必要は無い。私がIBEXそしてFairを語る機会はこれから幾らでもあるし、何なら東陽町か仙台空港3階へ行ったるで~。

 待て、IBEXエアラインズメンバーにIBEXの良さを語っても、実はしゃあないんとちゃうか。語るべき相手は、IBEXをあまり知らない従来航空利用者であろう。

 

 しかしながら私自身はIBEX広報にはまったく以って不適当な人物、何故なら「狭苦しいCRJが嫌なら乗らんでええ。IBEXはエグゼクティブのためのエアライン」という上から目線姿勢でいるからだ。

 いやいやいや、運賃収入を増やすべく空席を少なくするためには、上の姿勢ではいけない。積極的に択ばれるエアラインになるべく、航空利用またはその可能性がある多くの人にIBEXエアラインズ知ってもらい、そして乗ってもらうのだ。

 

 かくしてIBEXエアラインズは、セントレア航空ファンミーティングを含めて近年様々な所でブースを出展している。

 これらを通じて青とマゼンタの航空会社の名が広まるといいなあ・・・、といいつつ私はその名を知る航空利用またはその候補者のうち、どれ程がIBEXファンとして定着するかに関心を持つ。

 私も実はIBEXファンのさらなる増加を望んでおり、その端緒が知名度向上なのだが、ではIBEXファンを増やすには。これはCRJファンを増やすのと同義であり、この70人乗りジェット機の魅力を広く知らしめる方策を客である自分も考える時もある。

 

 過去IBEX地上行事ではグッズ販売やCRJ700モデルの展示はあったけれど、乗った時が判るような展示は無かった。

 モックアップを展示したくても、それそのものが無かろうし、あったとしてもイベント会場に置くには大きすぎる。シート展示といっても、展示用のそれはIBEXには無いと聞く。

 この際の定期路線かチャーターフライトに乗ってもらい、そこで客室を実感してもらおう。否、それだけだと単に「明るいけれど狭苦しい飛行機」としか思われまい。

 

 そういう客室でのCAによるサービスが、狭苦しさを落ち着きに変えられる・・・というのが2000年8月7日に私が初めてFair JA01RJに乗った時に思ったこと。

 それでも悪い・合わないという客はIBEXには不要な客として切り捨てても構うまい。逆に「IBEXの」CRJを気に入る、そういう客をその後も積極的に乗り続けさせるように仕向ければよい。するとそういう客がIBEXの良さを発信し・・・という具合。

 そこで「お前はそれをやっとんのか~?」と突っ込まれたら、私はかなり弱いのだが。