1968年4月2日に南紀白浜空港が開港して今年2018年で50年。よって今年の空の日フェスタの内容は例年よりもヴァージョンアップされた。
 具体的にはブルーインパルス展示飛行があり、それからJALブースが設けられること。前者は夏前には告知されていたが、後者は8月29日のJALエリアニュースに載り、和歌山県及びJALの気合の入れ様がうかがえる。
 その今年の開催日は9月2日(日)で、青春18きっぷで往復出来る期日だ。ところでブルーインパルスの展示飛行は白良浜上空にて10:45からで、これに間に合わせるべく私は鶴ヶ丘5:18発の阪和線普通列車で出発した。
 紀伊田辺8:39着、日曜朝ではあるが学校の部活があるためか降車客は少なくない。私は8:44発白浜方面行き明光バスに乗るが、乗り場へ行けば割と席が埋まっており、同じ行程だった2016年の時とはえらい違いだ。そして立ち客までいる状況で出発、学校に加えてブルーインパルスを見に行く人たちのおかげだ。
 

 白浜駅からはギュウ詰めに近い状態となってしまい、それなのに私が座る所は最後列窓側。降車地の「とれとれ市場」で降りる時は荷物を頭上に掲げて前方ドアへ、そこでの降車客は私を含めて2人。そのぶん客は減ったが、歩道からだと空いたようには見えなんだ。
 駅からバスセンターへの道での車の通行が割と多く感じられ、買い物をしたついでに道路事情を訊けば、今日は普段の日曜より多いという。やはりブルーインパルス?
 私は空港へ向かう道を歩き始めるが、雨が降ってきた。田辺から来る時は太陽と青空が見えていたのに・・・実は午後にかけて曇りか雨。タクシーに乗ろうかと思ったけれど、雲が高そうで雨は強くはならないか止むと判断し、40分弱歩いて空港へ行こう。
 当初は白良浜へ行き、展示飛行を見てから空港フェスタへ向かうつもりだったが、空港行き無料シャトルバス現地発が12:30、それだと羽田からのJL215便着陸を見られず、E190を優先させる私は空港行きとした。

 ブルーインパルスを空港から見ようという魂胆もあるのだが、では空港行きバスは?そちらに乗れば展示飛行には間に合わず、タクシーでなければ徒歩が最も早いのだ。

 坂道を上るのがしんどい。横を車が追い抜いていき、ヒッチハイクを試みようかと思ったが、しなかったのが正解。サミット辺りで渋滞が生じており、この道で渋滞とは目を疑ったが、エクシブからの道との合流で詰まり、さらにその先も渋滞。結果として徒歩のほうが早く空港へ着くことが出来、10:10にターミナルへ。

 なお旧空港に設けられた駐車場は「満車」、警察署へ向かう道は渋滞。国道42号の渋滞は見たことあるけれど、空港近辺のそれは初めて見た。
 JALグランドスタッフに「白良浜の上空を見るのに適した所は」と訊けば、南東側の公園。けれども旧空港跡地のほうが現地に近いぶんよく見えるかも。ひとまず旧空港へ行くが白浜警察署への道の渋滞はまだ続いていた。
 さて旧空港だが、海岸が死角に入ってよう見えん、公園のほうが高いので引き返してそっちへ。そこは管制塔・空港デッキが見わたせ、海の眺めも少々よく、曇天下だがここでブルーインパルスを待つ。
 

 ここで見ようという人も多く、10:40すぎ南西側に複数のスモークを視認、来たぞブルーインパルス。小さいながらも見える見える。嬉しいことに空港上空にも来て、編隊飛行の迫力に目を奪われる思いだった。
 白良浜の上をスモークを出して飛び、11:00すぎに帰っていったのだが、空港近所の公園でも楽しめたというのが感想。この後路上駐車の列を見ながらターミナルへ戻り、グランドスタッフへの状況報告以ってブルーインパルス観覧を終える。

 管制塔前では物販及びJALブースが準備中。JALがブースを出すのは2012年から来ている私は初めて見るが、それを企てたのはたぶん堂島スタッフ。「大井さん!まだですよ」、確かにまだ見られる状況にあらず。
 送迎デッキへ上がれば、JAL機長がエアバンドレシーバーを持って交信傍受中。訊けば東京からのJL215便はランウェイ15着陸。しかしながら南東の山々には雲がかかり始めており、視界不良とならないか?「まったく問題無いですよ」と言う機長はタブレット画面を示して進入経路の説明に当たる。これ、毎回の搭乗時にゲートで示してもらいたいと思った。
 そしてJA250J「わかぱんジェット」が着陸、スポットイン。子どもマーシャリング参加者とJAL・J-AIRスタッフにエプロンへ出て来た。デッキからそれを見ながら機長がターンアラウンドに於ける機長と副操縦士の仕事を説明、214便機長が外部点検に出て来たら恒例のキャプテンの名コール。
 12:10発が羽田混雑のため12:20発に、さらに離陸は12:38に。こうも待たされるのは静岡~愛知の上空天候不良のため迂回運航となり、各便が通常より時間を要するため。こちらも小雨から雨脚が強まり、私は離陸を待たずにターミナル館内へ。

 空の日フェスタ開始前だがターミナル内はえらい人で、2階レストラン前には行列が出来、腰掛もほとんどが埋まっていた。私は1階の1席を見つけ、ファミマで買った弁当を食べる。
 白浜町長が放送で挨拶する13:00のオープニングではさらに雨脚が強まっていたが、それでもJALブース辺りの来客は多い。そこでの催しはJALカード入会受付・制服着用撮影会・E190クラスJ展示&体験で、ブースはJALカードスタッフ・JALスタッフ・グランドスタッフ・J-AIR CAで切り盛り。
 雨が降る中のエプロンを歩き、海上保安庁SAAB340B前でスタッフと後継機についてあれこれ。ただSAABは頑丈とのことで、よってまだ使えるので後継機はまだ先か?そして和歌山大学ソーラーカーの展示へ行ったが、今年はOBチームのものも置かれ、2台を間近で見られた。「これ、風にあおられることは?」、あるとのこと。
 

 行列が絶えない制服着用撮影コーナーを見て、私は15:00からの航空教室へ。室内へ入れば腰掛配置が2人-3人になっているが、スタッフは「MDを意識した訳ではありません!」・・・MDと出てくるところがイイ。ただし白浜ゆえDC-9系のほう。
 航空教室で新たに知ったことは、南紀白浜空港発着で史上最大の機種は600R等々。いっぽう聴講者だが、50席中若干の空席が見られ、たぶん40人台後半。老若男女が混じっており、10代以降の幅広い年齢層が揃っていた。
 フェスタ終了は16:00だが航空教室は16:30まで。従って教室から出たら屋外では後片付けが行われ、エプロン駐機機材が発っていくところだった。JALメンバーも後片付けそして帰途に就く。
 私は17:48発明光バスで空港を後にするが、その頃のターミナルは通常の週末の様相だった。屋外では雨が上がって西のほうが明るくなっており、何で今頃と思いつつグランドスタッフに挨拶して帰路に着いた。