(成田から到着し、折り返し新千歳へ向かう前のCRJ。2008年11月28日伊丹で撮影。)

 

 伊丹空港14番搭乗口にて18:20よりJL2019便搭乗開始。ボーディングブリッジを進んで向かう先はボーイング737-800、既に外は暗くそれが特別塗装機なのかどうかも判らん。

 後方36C席上のオーバーヘッドストウェッジへ荷物を収めて着席、JGCグループ2優先搭乗のありがたみは大きいサイズの荷物を早目に上の棚へ入れられることと改めて思う。

 CAにレジストレーションを訊けばJA340J、そして「関心がおありですか?」。いつ頃入った機材かに関心があって、340JということからJAL 737-800のうちでも後のほうのものですな。

 

 18:38にプッシュバックしたら照明の色が変わり、は、スカイインテリアでなくてもこうだったのか!? あるいはJAL 737-800後期導入だからか?? 実は7月17日(土)にJA310Jに乗っているが、手帳には照明云々を記していないことから照明色の変化はなかったかもしれず、さすればやはり後期導入だからか?

 かくしていきなり機材の件であれこれ案じるのは、私が普段からJALの737-800に乗っていない証だ。SKY NEXTが導入された2014年以降の8年で、JEXを含む-846搭乗は実は今日2021年11月13日(土)で11回。やはりたまにしか乗っていなかった。

 

 ランウェイ32Lから18:50離陸、夜間飛行へ。土曜夜の新千歳行きって、165席がかなり埋まっている。私の後ろの37~39列目もほとんど埋まり、伝染病流行下ゆえ少なかろうと思っていたが、状況が好くなってきたせいか逆の様相。

 19:06にベルトサインが消え、カート2台でドリンクサービスが始まった。後方席は客室中程から始まったので、私の所へは時間を要するだろう。その途中の19:13にコックピットアナウンス、離陸23分後では長野県上空で高度は39000フィート。

 ようやく36Cにドリンクサービスが来たのは19:36で、私はコンソメスープを頂いた。これはサクララウンジでは飲めないのだが、後で思い出せば私には「JL2019便といえばコンソメスープ」だったのだ。

 

 当便充当機種がJAL運航737-800へ替わったのは2015年3月下旬だったように憶えており、その前はJ-AIR運航旅客50人乗りCRJ200だった。即ちキャパシティが3.3倍にアップし、その効果が今回の状況に現れているではないか。

 CRJ時代の飲みものは、2000年代前半はスカイタイムなど冷たいものだけだったが、後半には温かいもの1種が加わり、それがコンソメスープ。そしてこれが当時J-AIR機内で飲める唯一のホットドリンクで、同社搭乗時にはまことに貴重な飲みものだった。

 なおホットコーヒーはCRJ就航以来サービスしておらず、2009年2月就航のE170でようやく飲めるようになったが、CRJでは最後まで温かいのはスープだけ。

 そしてそれを飲めた路線は伊丹~新千歳2000/2019便と後に追加された伊丹~函館2123/2124便だけで、このため「2019便といえば・・・」となるのだ。

 

 2000年代後半に入って伊丹発着長距離路線が関空発着へと移り、JALグループ伊丹~新千歳はJAL 777-300の1往復とJ-AIR CRJの1往復体制に。JALは伊丹朝発と新千歳夕刻発を、J-AIRは伊丹夜発と新千歳朝発を担い、札幌から大阪へのビジネス客移動をJ-AIRが担うと読めた。

 札幌~大阪で「50席機」「ビジネス客」となると、当該便に割引運賃が設けられるはずが無く、2002年10月のJ-AIR伊丹~新千歳設定当初を除いてフルフェアかそれに準じた運賃のみ。2005年4月XM便からJL便になって「前売り21」が設けられたが、後に便毎設定の「先得」ではそれが設けられず、私の場合は大阪駅前ビルで株主優待券を買っての利用だった。

 

 それでも予約時満席→キャンセル待ちで確保して私が乗ったほど利用率は高かったのだが・・・そういう便の充当機種がCRJ200、ようやっとったなあ。

 後年「CRJゆえ、お客さんが逃げる」と聞いたことがあり、当該便も機材の小ささ・狭さ・サービスの無さを嫌って避けるようになった客もいようが、このため「それでもCRJに乗る客」は超優良顧客?

 私はそう思っており、事実私が2019/2000便に乗れば「静か」「落ち着いた」移動が出来た。客室では寝る客が多かった感じだが、CRJの1時間半~2時間搭乗ではそうするしかないか。

 

 私が伊丹~新千歳CRJに最後に乗ったのは、2011年11月29日(火)のJL2019便。平日夜の50人乗り機内はまことに静かであった。

 そこからおよそ10年を経た週末夜、CRJ200では絶対収まらない人数が737-800客室におり、キャパを大きくすれば客も増えるという一例か。

 また往時に比して伊丹~新千歳JAL便も増えているのだが、いっぽうで767-300などがすべて737-800へ替わり、ダウンサイズ&頻度向上によって中~大型機に集まっていた客が分散、こうして今のような状況をもたらしたとも考えられるかな。

 

 何より私にはJ-AIR運航からJAL運航へ替わり、客室乗務員も1人から4人へ。JAL CAというので話題の範囲も拡がり、という訳で737-800の通路幅について振ってみた。

 結論は通路幅の大きいほうがサービスし易いというもので、かくしてA350-900や国内線787-8より737-800のほうにアドバンテージがある訳だ。

 そうなると国際線用A350-1000では通路幅確保を求めてCAから会社へリクエストなんてことは・・・それは無いとのこと。-1000では国際線787のようにエコノミークラス横8人にしてくれ、というのはやはりユーザーが声を上げるしかないのか。

 もし横9人ならSS7・SS2みたく3人-4人-2人とするとか、いやそれなら窓側3人掛けと2人掛けでは食事カートが来るタイミングが違うとか?これに関して「3人掛け側の人員配置を多くすることで時間差をなくすようにする」との回答を得られたのだが、思えば国内線でありながら国際線の話が出来るのがJAL運航の良さと旅客機趣味人からはいえる。

 

 ベルトサインが20:01に灯り、そして太平洋から北海道へ。左眼下に新千歳空港の灯りが見え、よってランウェイ19降りと判る。ただしあまり北上せずに左ターンを2回、20:17ランウェイ19L着陸。11番スポットに入ったのは20:22だった。