映画「トップガン マーヴェリック」が上演されたのは2022年5月27日だったけど、私は初日にレイトショーで観に行った気がする。映画「トップガン」は1986年だから、約36年越しの続編だった。ここまで長期間空くと続編と知らずにとりあえず映画を観たって人も居るんじゃないかな!?「トップガン」を観ずに「~ マーヴェリック」を観ても、感動3割減だと思うよ。見所は①ミッション達成に向けてチームが一致団結する、②ドッグファイト、③マーヴェリックとルースター(元相棒グースの息子)の関係修復などが挙がりそうだけど、私が一番好きなシーンはマーヴェリックがアイスマンに会いに行くところ。アイスマン役のヴァル・キルマーは実際に咽頭ガンの手術を経て一時声が出せない状態だったから、あれは役作りではなかったのかも。別れ際に2人が抱き合うシーン、トップガンのラストで2人が握手するモノクロ写真など...演技ではなく本当の友情が伝わってきて、もう泣けてくるよね

 

 ということで、3月9日にAmazonプライムビデオで「トップガン マーヴェリック」が追加されたので、私は睡眠時間を削ってでも五ケ山を走る前に再度観ておきたかった...という話w 大会の準備はある程度していたので、映画を観ながらテーピング等残りの準備をして、1時前に就寝。寝れなかったら会場近くのコンビニまで行って車内で仮眠でもいいかなと思っていたけど、ぐっすり2時間仮眠が取れた。3時起床、軽めの朝食を摂って最終チェックをして4時前に出発。会場の五ケ山クロスベースまで約40分、いつもの如く、コンビニでおにぎり・納豆巻き・カップ麺を購入。私の駐車スペースはクロスベースから徒歩30秒と激近で、開門が5時だったので4:59着で一番乗りw まだ食べ足りなかったので、こちらも定番になっている堅焼き塩煎餅をバリバリと。納豆巻きは「粘り強く」と言うゲン担ぎ、塩煎餅は塩分補給!? 効果があるかは分からないけど、順調に記録は残してるから多分これからも続けて行くと思う。皆さんも、独特なゲン担ぎがあるんじゃないかな⁉

 

 愛車がSUVな理由は、いつでも車中泊できるように。以前に比べれば大会で遠征することは減ったけど、やはり足を伸ばして仮眠が取れるだけでも有難い。再度仮眠を取ろうとしたけど、寝れそうになかったので先にテーピングを貼る。今回も足首周りはかなり固めてみた。テーピング(フィギュアエイト)、足首サポーター、カーフ&アンクルスリーブ。我ながらここまでする必要は無いと分かっていても、痛める可能性が高いのは足首だから不安なのよw 粘土質の急な下りも嫌いだけど、ガレ場の下りも同じくらい嫌い。踏み場を間違えて軽い捻挫を繰り返していたら、相当ダメージが蓄積されて行く。トレランを上達するには下り坂の攻略が必須...と思いつつ、大会までにトレランできたのは2回だけ。準備不足が怪我に繋がるのがトレラン!というのは分かっているから、楽しみたいと思いつつも、やっぱり気を引き締めて挑まないとね!

 

 テーピングを貼り終えて、再び横になったけど、薄っすら夢を見たような、軽く仮眠を取って6:30起床。とても電波が悪くて、どうにか那珂川市の気温を調べられたけど、スタートの8時まで気温は1度、そこから1時間おきに2度上昇するという予報。昨年は気温が20度まで上がる予報だったから薄着で走ったけど、今年は長袖のインナー+ウインドシェルで行くことに。7:30から開会式が行われ、いよいよスタートの時刻。雲ひとつない快晴だけど、空気はひんやりとしていた。

 

【装備】

時計(GARMIN FENIX7)、ザック(PAAGOWORKS RUSH20)、フラスクボトル(ポカリパウダー+水素水)‪✕‬2、ファーストエイドキット、ウインドシェル(monbell)、えがおグローブ(熊本城マラソンの参加賞)

 

【行動食】

アミノバイタルゼリー2種、スティック羊羹、カロリーメイト2pack、塩分タブレット数個

 

 装備も行動食も昨年とほぼ一緒。寒いからボトルは1個でも大丈夫かなと思ったけど、スタート直前にやっぱり2本準備しておこうと急いで車に戻る。スタート位置から徒歩5秒の位置に駐車していた強みだねw 結果から先に言うと、水分も行動食も消費したのは3割程度。エイドは2ヶ所あったけど、そこで補給すれば充分だった。何で3割しか消費しなかったのかというと、正直そんな余裕がなくて補給できなかったと言った方が正しい。

 

 スタートの号砲とともにできるだけ前に出る。おそらくトレイル区間に入る前で、50位以内には居たと思う。昨年はかなり出遅れて、登り坂で隙を見付けて追い抜くという流れだったけど、今回は前のランナーさんに付いていくのがやっと。トレランの練習不足は否めないので、こんなもんだろうと開き直っていたけど、今回は少し先行し過ぎたか自分と同レベルのランナーさんが見付からなかった。単独走の時間が増えて、路面状況+ルート確認が忙しくて、補給は後回しになっていく。同じペースで走ってくれるランナーさんが前に(近くに)居るのと居ないのとでは全然違うよなって思う。それもルートが頭の中に入っていれば自信を持って前に進めるんだろうけど、ランナーさんの足跡が消えて人が通った形跡がない場所に入り込むとパニクるよね。独りでw

 

 順位を落としながらどうにか九千部山の山頂近くまで登りきって、AS1坂本峠まで下り基調。エイドで梅干し等を頬張りながら、滞在3分で蛤岳へ向かう。坂本峠から2~3kmくらい進んだかな。それまでほぼ道なりだったからGARMINでのルート確認はほぼ行わず、前のランナーさんに付いて行っていた。二手に道が分岐するところで、右側にテープが括り付けてあり、誰もが右側のルートを進んでいたけど、前方からランナーさんが戻ってくる。「この先にテープが無い」との声で直ぐにGARMINを確認すると主催者側が提供していたGPXデータのルートは分岐を左に曲がっていた。集団ロストだけでなく、テープとルートが一致しないというw 私は迷わずGPXのルート方向へ向かったけど、テープがあるのに何故!?と疑問を持ったランナーさんは結局右側を真っ直ぐ行ったのか⁉どうなんだろうね。確かにテープが最優先すべき道標だけど、ルートから外れているなら信ぴょう性に欠ける。昨年走ったのは左側だったような気もするし。ルート通り行けば確実に生還はできるけど、テープを信じたら無駄に時間を使って、更に思わぬ場所に向かう...可能性もある。結局、左側ルートは蛤水道までテープは一切無く、若しかしたら右側を進んでも蛤水道に繋がっていたのかも。


-----追記-----

3月12日、主催したユニバーサル・フィールドの発表では、大会の前々日(3月8日)にテープを正規ルートに設置している。大会前日に何者かが分岐のテープを付け替え、その後数kmのテープを取り除いた可能性が出てきた。何とも後味が悪い。私は今後も大会に参加したいと思っていますが、一方で大会自体をよく思わない人も居るということか。


----ここまで----

 

 前方には誰も見えなくて、後ろからランナーさんの足音がずっと聞こえていると多少なりプレッシャーはある。ルートは間違えれないし、ペースも落とせない。ちょうど脚への疲労も蓄積していた時で、バランスを崩して転倒。左脚が一瞬吊り掛けて、ヒラメ筋か腓腹筋か分かんないけど、踏み込む度に足底までズキッと痛みが走るようになる。お陰でペースは上がらず、ランナーさんに付いて行けないから、やっぱり単独走の時間が増えていく。トレイル区間はまだ柔らかいから走れたけど、AS2脊振少年自然の家の前後は舗装道を走るから、足底への衝撃=激痛で辛かった。若干左脚をかばいながらの走り。再びトレイル区間に入ってからは、判断力の低下というか本当にルートが分かりにくくて、GARMINを見ていても直ぐにはルート復帰できないことが何回か続いた。それで更に順位を落とすことに。

 

 五ケ山クロスベース間近で再びロスト、周囲には誰も居ない。「もうマジで分からん!」発狂しそうだったw 普通なら正しいルートまで引き返すべきだけど、そんな気力体力はない。もう力技で枝を掻き分けてルート復帰。枝に引っ掛けて、足に無数の傷を作ったけど、道が分からない!が何回も続いていて苛立ちと焦りで軽率な行動に走ってしまった。多分、GPS時計なんて不要なくらい分かりやすいルート案内が整備されていれば、それはそれで面白くないんだろうけど、も、もう少し分かりやすくならないかなぁ...と都合良く考えてしまう。そもそも今年は試走ができなかったのも痛い。前半は不要だけど、終盤の10kmくらいを歩いてでもルート確認の復習をしておくべきだったなと反省。

 

 昨年もGARMINのナビを使いこなせていなかったけど、ほぼトレランしてないんだから上達してる訳もなく。何を触ったのか、通って来たルートに画面が切り替わっていて現在地が表示されないw もうプチパニックで完全に迷子だよね!適当にボタンを連打していたら現在地に戻って、ふと我に返るという。結局、ゴールするまでタイムが分からないままだったけど、最後の力を振り絞ってどうにか今回も5時間切り達成‼そこだけ聞いたら、頑張ったね!と思えるけど、小さなトラブル満載で...本当に、ホント~に無事生還できて良かったと思う。

 

 昨年に比べて若干参加者が増えたというのもあるけど、自分より若い女性も複数エントリーしていて、トレランも華やかなスポーツに⁉...とは簡単に行かないか。まだまだマイナースポーツの分類だろうから、地域活性にも繋げながら自然を満喫できる素晴らしいスポーツとして盛り上がって欲しいなと思う。フルマラソンと違って、トレイルレースのランナーさんはそこまでバチバチしてないから、私でも気軽に話し掛けれるところも好きな理由。左脚を引きずりながら天拝の湯で交換浴⇒カレーとサラダバー目的でビッグボーイ(ハンバーグも頼むよw)というのが私のプチ贅沢。天拝の湯も週末の入湯料は千円を超えていて、気軽に通えなくなってきたね。次回は来月21日の平尾台ロングなので、できるだけ早めに調子を戻して少しでもトレランをしておきたい。

 

 大会を主催したユニバーサルフィールドやボランティアのスタッフさん、今年も素晴らしい大会をありがとうございました。また、来年もよろしくお願い致します。最後まで読んでくれて、ありがとうございました。