煩悩菩提

煩悩菩提

悶々と頭の中を巡る言葉たち!!整列しなさい!!

 前書きとして、私のプロフィール的なものはコチラ

 

 

『私達はいわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために』

- ルソー –

 

8月1日は何の日?

 

 

 台風の影響で三連休になりそうだ。派遣業は、あくまでヘルプ要員という立場だから、悪天候の時まで無理に仕事をさせなくてもいい、そんな空気感がある。正確には自宅待機か。

 

 今の仕事に就く前は、訪問介護の仕事をしていた。今回のように台風の影響で車の運転も危険な暴風雨の中、いつも通り支援に入ったことがあった。事前にサービス提供責任者(サ責)から、台風で移動時の危険があることを利用者に伝え、遠回しに今回の支援は休めないか?というお伺いを立ててはいたのだが。1時間かけてどうにか利用者宅に向かった私に対して、言い足りなかったんだろうね。「この程度の雨で休まれたら困るよ。親も高齢で頼めないし。保育所なんかが休んだら、親も仕事を休まないといけないでしょ?」と、私に対して冷静な口調でクレームを入れてきた。

 

 早ければ15分ほどで支援は終わってしまう。往復2時間かけて私は通っていた。低賃金・重労働という職業ではあったが、結局はお客さんの取り合いという側面もあるから、要望があればそれに応えたいというのが法人代表のスタンスだった。その周辺地区でお客さんを獲得できれば、多少の長距離移動にも意味があると。

 

 私の個人的感情に話を戻そう。感謝されたいという気持ちがないとは言い切れないけど、立場が違うのに価値観を強要してくるのはおかしいだろう。そこは、「こんな雨の中、いつもありがとう」くらいの社交辞令を言ってくれればお互い気持ち良い関係を継続できたはず。私は利用者の発言を納得できなかったし、サ責も同じ考えだった。それだけが原因ではないけど、利用者の相談支援専門員へ、支援の打ち切りの相談を行い、半年くらい経ってその利用者の支援には入らなくなった。

 

 口留めしていたはずだけど、利用者は相談支援専門員から打ち切りの理由を聞いていたと思う。支援を打ち切る話を直接伝えた際、「やっぱり台風の時のことですよね」と漏らしていたから。そこから話を広げることに双方何もメリットはないと思ったから、茶を濁すように話を終わらせた。利用者が何を思ったかは分からないよ。「話せば分かる」というのは都合の良い言葉で、話しても余計に炎上する...ことだってある。

 

 その時点で介護施設等で約15年近く介護士としての職歴があったけど、「何か違うな」って気持ちの増幅を抑えることができずにいた。介護を、社会貢献を働く理由にするのは、何か違うなって。コロナ禍にはよく使われていたエッセンシャルワーカーという言葉、最近聞かなくなったね。いわゆる「社会が止まらないために絶対に必要な仕事をしている人たちのこと」。医療従事者に限らず、介護・保育・物流など、それに含まれる人は広範囲に渡る。コロナ禍で私の中に芽生えたのが「じゃぁ、私たちは誰が守ってくれるのよ?」という怒りにも似た疑念だった。

 

 ただでさえ人との関わりが薄かった私をコロナ禍は更に孤独にさせた。そして、「誰かの為に」というベクトルは「自分の為に」へと切り替わっていく。自己中心的という言葉はずっと否定的な印象を持っていたけど、身をもって「自己中心的に生きよう!」と宣言したくなった。で、今がある。「日頃の行いが」とか「必ず報われる」とか、成果の検証が不可能なことに希望を抱くことを否定はしない。私もそういう変な前向きさは好きだから。でも、本当に一握りだった気がする。ポロっと零れ落ちたような幸福感だけでは、「よし、これからも頑張ろう!」とはならないよ。

 

 結局は、自分で掴みに行かなきゃいけない。幸せというのはね。誰かの為に生きるだけ、待ってるだけでは幸せなんて手に入らない。私みたいに変にこだわりが強いなら、尚更幸せの形も大分歪んでいるわけでw 世の為、人の為に生きることは自分が存在した証ではあるけど、余りにもストレス部分が大き過ぎて私はもう踏ん張れないなって思った。ごめんなさい。もう誰かを介護するような仕事には就けません。支えてくれる人とか守りたい人がいる、そういう強さがある人に任せます。

 

 誰だって人生の節目ってあると思う。あの頃は、と振り返りながら二次元でライフラインチャートを思い描く。私は、ずっと右肩下がりの人生だったから、もう普通の生活を送れるだけでも右肩上がりの途中なんだ。漸く普通の生活に心が馴染んできたから、ここからもう一度、何がやりたいか、どうやって生活設計を立てていくか、何が幸せかを考えていく段階。石原さとみさんや井浦新さんが出演していた「アンナチュラル」ってドラマがあったでしょ。不自然や違和感を自分なりに紐解いていくドラマ。ミコトの「絶望してる暇あったら、美味いもん食べて寝るかな」というセリフが好き。そだね。私も絶望している暇はない。

 

 最後まで読んでくれて、ありがとうございます。