防府読売マラソンの完走報告に加えて、ランニングスキルの新ネタを放り込もうと思っていましたが、下関海響マラソン後から左下肢の痺れが抜けず練習が思い通り行えなかったり、徐々に仕事も忙しくなっている状態で今回は見送ることにしました。SNSで宣告しておきながら申し訳ありません。ま~期待している人はほぼ居ないと思うので、忘れたころに投稿したいです。

 

 元々腰痛持ちで以前もヘルニアから下肢に痺れが出たことがあったので、急に寒くなって自宅でのパソコン作業中に姿勢が悪い状態で腰痛が悪化したのかなと。11月5日に下関海響マラソンを走り終えた直後から、痺れが出てきたのも無理なフォームで走ったことで坐骨神経痛が出てきたように思います。整骨院でもヘルニアからの坐骨神経痛が原因ではないかとの所見でした。とりあえず、パソコン作業用のテーブルを購入したり、今まではシャワー浴で済ましていたけど、半身浴や全身浴でマッサージする等していると痺れは徐々に引いてくれて、どうにか防府に間に合わせたという感じです。

 

 月間200kmという目標は継続できているけど、下関の前みたいに計画的に練習メニューを組めたわけでもなく、合間にとりあえず走ってました、という感じ。正直、焦りがあったから大会3日前まで練習していたし、4年前にPBを更新した防府で再び更新することは内心厳しいだろうとは思っていた。直近の調子を考慮して、PBの3時間15分より5分遅い、3時間20分を目標として走ることにしました。

 

 下関の時同様に中継地点まで深夜に車で行って短時間車中で仮眠を取って始発で小倉へ向かった。幸いにも防府へ参加するラン友さんが多かった為、小倉から防府まで自家用車に相乗りさせてもらう。今回で3回目の参加だけど、今まではJRとシャトルバスを使っていたから大分楽させてもらいました。大会会場に到着する頃には駐車場のグラウンドは埋まりつつあって、スタートまで2時間近く時間があったけど、私はある程度準備を済ませてウォーミングアップ用のグラウンドへ向かった。

 

 更衣室の体育館は暖かかったけど、外に出るとやはりまだ風が冷たかった。普段通りストレッチを行って、超低速でジョグを3周行う。もう、幼稚園児くらいの女の子にも追い抜かれるくらいの超低速で(笑)防寒としてウルトラダウンを着ていたから、張り切って走って汗冷えしたくなかったし、普段通り走れるように気持ちを落ち着かせることを優先した。大切なのは大会の雰囲気にのまれず、マイペースで走ること。3周走る頃には日差しも強くなってきて、グローブは不要かなと感じた。でも、コース上は風除けが少なく、風速・風向き次第では肌寒さを感じる気がしたのでアームカバーは装着して走ることに決めた。

 

 以前は、トラック内からスタートしていた気がするけど…。大通りスタートへのクレームとして、ブロック分けされているようで、実質されていないようなものだから、左車線はビブス通り並んでいたけど、右車線(対向車線)はスタート直前に後方待機のはずのランナーが私より前に雪崩れてきていた。私は1800番台だったけど、右車線を見たら2600番台とかいたw 少しでも速くスタートラインを越えたいのはみんな一緒でしょ、見苦しいよね。

 

 大集団でのスタートが原因で5km辺りまで大混雑でペースは上がらず、無理に追い抜いて怪我したり、させたりは避けたかったから、徐々に間隔が空くのを待ちながら、こまめに今のペースを確認した。1本目(5km)は4:48/kmペースだったけど、2本目から4:36/kmペースへ、そのまま25kmまで4:30/km台をキープしていた。事前の計算では、PB更新に必要なペースは4:36/kmだったので、レース中盤までは内心(これは狙える‼)と思っていた。

 

 確か23km辺りを走っていた時に対向車線を走る先頭集団とすれ違う。そこにいつも通り、顔をしかめながら走る川内優輝選手が見えた。「もう限界‼」みたいな表情なのに全然ペースを落とさない強靭なメンタルには尊敬の想いしかない。当然、手を叩いて「ナイスラン‼」と声を掛ける。その直後のエイドを抜けてから突然スイッチが入ったように一時的に4分前半までペースを上げて、ずっと近いペースで走っていた複数のランナーさんを置き去りにして軽いスパートを駆けてしまう。平均ラップは4:36/kmペースを前後している状況、これをPB更新の弾みに…するはずだったんだけどね。

 

 良い走りをして追い抜いて行ったランナーさんは結構覚えているものだけど(単に後ろから見て美ジョガーだったからw)、25km過ぎ辺りでその背中を捉えた。私のペースが上がっていれば良かったけど、お互いペースは落ちてきている状況...30kmの壁ってやつだね。折り返し地点まで体感では分かりにくい緩い勾配があって、流石にここまで走って来た疲労も出てくるタイミング。私は今回も両膝にテーピングをして走ったけど、膝のチクチクが酷くなる前に大腿四頭筋がバキバキに張り出してフォームが硬くなってきていた。そうなると、手元の時計でペースを確認するのも嫌になってくる。

 

 ゴールするまで気付かないくらい余裕がなくて必死だったんだけど、時計には「現ペース、5kmラップペース、平均ペース」等を表示している。私は現ペースとラップペースばかり見ていて、平均ペースは一切見ていなかった。そこでラップペースが5分近くまで落ちたのを、平均ペースが急速に落ちていると勘違いして絶望の中走っていた(笑)「平均ペースが5分超えるってことは...あ~これ3時間半も厳しい‼でも残りを5分ペースで走れば...ん!?」もう頭の中で計算する余裕もなかった。

 

 残り10kmという状況。下関を走った後の反省として、内臓疲労と大腿四頭筋の張りを挙げていたのに、今回も見事にその反省材料に襲われてペース維持に苦しんでいた。とりあえず、スポーツドリンクを胃に流し込んでも逆効果と思い、最後の2か所のエイドは水のみ補給する。水を補給して胃部不快感は幾分和らいで、腹部から力が抜けるような感覚も引いたことでラストスパートに繋げることができたと思う。詳しくは浸透圧等が関わっているようなので暇を見つけて今度こそ対策を練る‼

 

 残り2kmで再び力が宿ったようにペースを上げることができて競技場へ入った。目の前の電光掲示板に3時間18分が刻まれている。あれ!?と内心不思議だったけど、当初の目標だった3時間20分は達成できると確信して本当に嬉しかった。ペースの勘違いはご愛敬だけど、下肢の痺れが2週間以上消失しなかった時から考えれば、よく頑張ったと思う。やっぱりPB更新なんてそう簡単にはできないよね。下関もそうだったけど、防府も反省すべき点はあっても悔いるような結果ではないので満足している。

 

 課題としては①ロング走を行う時間を捻出すること、②大腿四頭筋を鍛えるのか、ここまで張りが強くならないフォームを考えるのか、③内臓疲労について学習、という感じだろうか。とは言え、私の次走はトレイルなので、当分は平坦なロード練習から離れるかもしれない。

 

 ここまでは大会翌日に下書きしていました。試験勉強と試験を終えて、漸くひと段落ついたところです。まだ、防府から1週間しか経っていないのか。忙殺されていたせいか、感覚的には1ヶ月以上前のことのように思えます。改めて防府読売マラソンを走り終えて、その気持ちをまとめてみたいです。

 

 景色が大して変わらずエイドも水とスポーツドリンクだけというのは、一見寂しくも思えますが、シリアスな大会として走る価値はあります。仮装したり、エイドでご当地名物を味わいたいみたいなファンランは性に合わないので、防府くらいバチバチな大会の方が私はストレスなく走れると思っている。でも、率直に言えば、毎年PBを狙えるような環境とは限らないので、また来年も走りたい!という程の熱い思いはありません。結局なところ、私は記録よりも純粋に走ることを楽しみたい方が強い。いつも言ってることですね。

 

 ファンランはしないのに走ることを楽しみたい⁉何言ってんのコイツ‼って思われそうだけど、楽しみ方なんて人それぞれですよね。そこのところをランニングスキルとして今回書く予定でしたが、思いの外、内容が日記寄りになってスキルという意味合いから外れそうだったのでお蔵入りとしました。私は東京マラソンを走りたいわけじゃないし、富士山に登りたいわけでもない。フルに関して言えば、大会に出ると決めたら確実に完走して記録を狙わないと気が済まない。大会に出るなら、故障によるDNSも体調不良によるDNFもしたくない。と言うか許さないw 自分自身が自分のランニングトレーナーだと思っているから、ゴールして満足する結果を出せた時はホッとする。そして、冷静にPB更新を狙う為に必要なこと(練習メニュー等)を考えると...あぁ、ちょっと無理かもなぁとなる。

 

 前述の通り、防府の翌週が資格試験でした。自己採点は行わず合否通知を待つ派なので、現時点で合否は分かりませんが、合否の結果というより勉強時間が確保できずに中途半端な状態で試験を迎えてしまったことが悔しいかなぁ。時間はあったけど、勉強しよう‼という気持ちが弱かったから、走ったり、他のことを優先させてしまったと言った方が正確でしょう。SNSで述べた通り、今回の試験が不合格なら来年の防府はエントリーしない!もう決めた!エントリーしちゃったら、また勉強時間を削って夜な夜な走りに行っちゃうから。

 

 後は、ロードよりトレイルの方が好きだから、本心は11月までにくじゅう連山に行きたかった。やっぱり故障するのが怖くてトレイルどころか、峠走も控えていた。更に言えば、登りは好きだけど下りは嫌いw だって怪我する時って大抵下り坂だもんね。コントロールが難しい速度、勢いで下りていけば下肢への負担も大きいし、当然怪我するリスクも高くなる。ずっと登れる山はないですか⁉ トレイルの大会で招待選手として来ていたプロのトレイルランナーと一緒に走ったことがあるけど、登りはそこまで差が付かないのに、下りは目の前から消えるような速さで走って行く。トレイルの下り坂が苦手で、腰が引けちゃう私には未知の領域です。大会はロストの危険もあるし、とても景色を楽しむ余裕なんてないんだけど、エイドは本当にオアシスみたいだし、ゴールが近付いてくると無事生還できたことが心の底から嬉しい。フルの完走とは比べられない。とても危険を孕んでいるから勧めはしないけど、山ん中走るのは本当に心が洗われるよ。

 

 来年の防府に向けた思いも語りましたが、出ると決めたらきっちり走るし、他に必要なことや楽しいことはあるので、出ないと決めたとしても喜んで他のランナーさんへエントリー枠を譲ろうと思います。最後まで読んでくれてありがとうございました。