豚のレバーは加熱しろ | 夜半の月

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常ならむ 此の世と言えど あまりにも 想いはただに 夜半の月とは【自作】

徒然なるままに、医療や法律や経済や和歌などや音楽や映画やツーリングやエビアクアリウムについて書いて行こうと想います。研究者の目から見ての大学や受験についても書きます。

 

 

 

 

 

現在アニメ放映中で序盤のコミカルなところが放送されている。

主人公は飲み会で友人から勧められるままにレバーを生で食ってしまい帰宅中に猛烈な腹痛に苦しめらるウチに気を失った。次に気がついた時にはモノトーンな視界で豚小屋で目覚めるところから始まりヒロインのジェスに助けられて、アニメでは現在ジェスとのやりとりと叡智なシーンでアニメしか見てないモノは楽しいストーリーでいくと思うだろうな。

ところが次回の3回からはいよいよハードでダークなファンタジーの本領が発揮され始めるだろう。今期のラノベ枠は導入部ではコミカルなものが多いがハードダークファンタジーが多いのは原作読みからすると必定で腹を据えて見ている。楠木ともりと松岡禎丞の掛け合いの楽しさだけなら転生の意味がないのがこの物語の根底に流れる1つのストーリーのアンカーだからだ。やがてジェスと理系ヒョロガリオタク豚はジェスの願いを叶え生命を守る為に知恵を限界まで駆使して苦しく危険な旅をジェスと同じイエスマの悲惨さを描きながら達成していく。転生は地球に昏睡状態の自分の肉体を残したままなので転移に近い転生なのが面白いところ。

このイエスマの悲惨な境涯の原因を追求してイエスマ解放運動と王家と金儲けと命の強化の為のイエスマ殺戮愚連隊などなどと後には王家始祖と王家との絡みやジェスと理系ヒョロガリオタク豚は転生豚や転生猪や保護されてるイエスマや暗い歴史を謎解きしながら解決していく物語である。

 

 

 

 

以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後は転生した為発生した歪みが異世界間で繋がりが有れば伝染していくことから理系ヒョロガリオタク豚は他の転生豚や転生猪と共に死ぬ事を選び地球へと戻る事を選ぶ。それを嫌がる連理比翼のジェスとの理系ヒョロガリ豚との愛惜の別れと最強魔法使いとなったジェスの抵抗が最高に良く涙無しでは読めなかった。

そして異世界の火で焼かれる事で異世界での生を終えて地球に帰還した。そして日常に戻って暮らし転生仲間とも飲み会などするくらい仲良くなったがジェスとの想い出は忘れる事は出来ず心が血を流し続ける描写が哀しい。

そして最後、転生猪は行方不明になって自分はジェスとの温かく起きれば哀しい夢を見てる時に扉を叩く音が聞こえる。

最後の描写が最高にドラマティックで温かい心になれるので是非原作を購入して読んで下さい。

 

 

 

原作

電撃文庫 逆井卓馬著 豚のレバーは加熱しろ 1〜8巻完結

                      来春 追補版発行

コミカライズ

電撃コミックNEXT みなみ漫画 豚のレバーは加熱しろ 1〜5巻

                          以降続刊