遺伝子への誤解 | 夜半の月

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常ならむ 此の世と言えど あまりにも 想いはただに 夜半の月とは【自作】

徒然なるままに、医療や法律や経済や和歌などや音楽や映画やツーリングやエビアクアリウムについて書いて行こうと想います。研究者の目から見ての大学や受験についても書きます。

高血圧の原因、遺伝子を特定

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1602474&media_id=4

 

統計的推測で有れば真偽の程は定かで無いと言えるで有ろう。

 

遺伝子からそのままメモリーRNAに転写されるとは限らないし、それぞれの遺伝子自体の役割も特定出来ているとは言えない。

 

発表するには遺伝子からメモリーRNAへの転写機序を明らかにしなければ、本当にその遺伝子自体が単独で機能しているかは判明しない。また、メモリーRNAに乗る遺伝子は何座に幾つで、どういうパターンで乗るのかを明白にしないと意味が無い。したがって、ノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを創らないと遺伝子特定出来たかや、或いは此処で述べられている事が本当からなんとも述べようが無い。

例えばHLAなど6座に30以上の遺伝子がランダムに乗る事で複雑多型を維持して微生物から人類という種を滅亡から守っている。また、抗体を創るBリンパ球はスプライシングを実行する事で抗体の多様性を制作し後天性免疫の確実性を保証している。このように遺伝子は単純にコドンからメモリーRNAに転写されるものではなく、またメモリーRNAからゴルジ体などへ移行する時にも単純に転写されて制作されているのでは無い。したがって、これは特定出来たと云う事について真偽を判断するのが拙速と言えるで有ろう。