『乱反射』 貫井徳郎 | OYJ Dimension

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単なる備忘録として。

『乱反射』 

貫井徳郎 

2009年2月28日 第1刷発行  

朝日新聞出版 

Book Off \220- 

 

 

 一人の幼児の事故死にまつわる話。本を開くとマイナス44章から始まり、延々と登場人物の背景が描かれる。環境保護運動に関わりたいおばさん、定年したサラリーマンのおやじ、市の職員、運転の下手なお姉さん、新聞記者などなど。

 

  メモを取りながらマイナス20章…マイナス10章…マイナス1章と読み進めると、0章で幼児の事故が発生する。幼児の父親は 幼児の父親は新聞記者で、幼児の事故死の加害者探しが始まる。ここから始まるブラスの章は、1章…10章…20章と事故の加害者探しが続く、そして最後はプラス37章。最終章で行きつくのは。。。

 

 なかなか、面白い話で、0章に近づいていくと、読者に<事故の予感>が伝わってくる。