今日は少し前に読んで、のめり込むように読んだ面白い本です。

 

『 エンジニアが明かすF1の世界』

著者:小松 礼雄

東邦出版

 

 

著者の小松礼雄(あやお)さんは、ハースF1チームのチーフレースエンジニア。

チーフレースエンジニアとは現場の技術監督(トップ)です。

 

🆕2024年1月14日更新🆙

 

先日、ギュンター・シュタイナー前代表に替わり、小松礼雄さんがMoneygram HAAS F1 TeamのTeam principalに就任することが発表されました。ギュンター氏はユニークなキャラで人気がありましたので残念ですが、日本人がF1チームの、しかも海外(アメリカ)資本の代表になるなんて誇らしいです。23年シーズンは最下位に沈みましたが次シーズンのパフォーマンス向上に期待します。

 

 

 

そのような立場の方が執筆された本ですので、臨場感たっぷりでした。

 

一般のF1ファン向けにレース現場で起きていること、行われていることを

解説する趣向なのですが技術的な内容も多く、高校1年生の2回目の授業で

物理からドロップアウトしたわたしにはちょっと難しい部分もありました。

逆にコアなファンの方には物足りないかもしれません。

 

でもF1の世界に20年近く身を置かれ、現役のチーフレースエンジニアである

小松さんの体験談や現役ドライバー、フェルナンド・アロンソなどとの

エピソードも盛りだくさんで、あっという間に読み終わりました。

そして、F1を観たい!という気持ちになります。

 

F1も新型コロナウィルスの影響で今シーズンまだ開幕していませんが

個人的にはNetflixの「Formula 1: Drive to Survive」を一緒に観ると

さらに盛り上がるのでおススメです!

 

いまシーズン2の途中まで観ているのですが、ハースF1チームが

取り上げられるシーンが多く、小松さんもしばしば登場します。

(と言っても今のところインタビューは残念ながらありません)

 

とにかく、チーム代表のギュンター・シュタイナーさん(小松さんの上司)の

キャラが強烈なこと強烈なこと。

 

本を読んでいると技術を突き詰めた洗練された世界を感じますが、

この番組を観ると、F1の熱い、情熱の部分を垣間見ることができます。

 

ちないに代表、見た目もなかなかパンチ効いてるうれに

Fで始まる悪いコトバ連発。

ゴッド・ファーザーに登場されてもおかしくない雰囲気で

さすがイタリア人!と思ったらイタリア北部Meranoという都市の

ご出身で母国はドイツ語だそう。

メルセデスAMGの代表、トト・ウォルフ氏(ドイツ人)との

英語での掛け合いも面白かったです。

 

ハースF1チーム所属の2人のドライバーもなかなかキャラが立っていて

Drive to Surviveを観るようになってからHaasを応援したくなってきました。

(にしてもF1ドライバーは皆さんかなり我が強そう、、、

 でないとやっていけないんでしょうけど。)

 

 

今はホンダがエンジンサプライヤーとして参戦していますし、

以前はブリヂストンがタイヤを供給していました。

日本人ドライバーが参戦していたこともありましたが、

海外(ハースF1チームはアメリカ人のジーン・ハース氏がオーナー)の

F1チームのチーフエンジニアとして日本人が活躍されているのは

とても誇らしいです。

 

「プロフェッショナル」とか「情熱大陸」でぜひ取り上げて頂きたい。

 

 

小松さんはauto sport webでコラムを連載されています。

シーズン中もレースの振り返りなどをされていてこちらもおススメです。

 

https://www.as-web.jp/f1/577003