『瞬刻の美』を読みて
(2020-8-14)
P.15「素材に拘らず」
「何もかも生けられる」とは真心を加えていれば変化できると
様々なものに心を加えれば無尽にできる千変万化
P.16「創新」について
その人の心を生けて自らの使ひ方より創新の妙
どこにでもあるもの使ひ自らの違ふ一手を加えて生ける
P.17「要らぬ物なし」
要らぬ物要るものははてそれぞれの使命運命生けて生かさむ
P.21 「天国への入口」
中空に輝く月が天国の入口に見ゆ深遠の穴
大空に輝く星を仰ぎ見て天国へ行く道の入口
天国へつながる穴の入口かきらきら光る星屑の如
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透明な壁の内側吊るされる仮面の耳に青きメロディー
内側か薄きガラスの外側か仮面の耳に青木メロディー
目の奥に宿る心の囁きに吸い取られゆく青き魂
口紅の香り漂ふ唇の上に輝く心の瞳
皺も無き雀斑も無き仮面より心の襞の微かな音
森林の精霊と舞ふ夢を見る瞳輝く洞窟深し
場に合うかどうかはともかく、人間はそれぞれいろんな仮面を持っている。服も人間が入っているか否かは別として一種の仮面とも言える。
人間ドックの時に同じ服を着せられ、妙な表情をしながら、動いている大群を見ると笑いをかみ殺しているのが私一人でないことを信じている。
壁に掛けられている仮面の後ろにどんな表情が隠されているのか、どんな思いを持っているだろうかは、想像に任されている。
人間が入っていない仮面は、不思議な安堵感を与えてくれるが、森林の精霊たちの仮装舞踏会に行きたいという囁きが聞こえてくる。
2017-8-14