前項・前々項まとめ
「国」というのは乱暴に言えば国土と国民のことである。
「国体」(国の体制)のことではない。
「国を愛する」とは「国土と国民を愛する」ということであり、「愛国」(patriotism)という言葉は本来「愛郷」というニュアンスの方がより近い。
日本では「愛国」という言葉が明治政府のプロパガンダにより「国体を愛する」(nationalism)という意味にすり替えられてしまったため、残念なことになっているのである。
「国」とは何か | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)
前項の続きっぽい話 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)
小学校の時、道徳という科目がありまして、最近は教科として点数を付けて評価するようですけども、あたしたちの時代はまだそうじゃなかったんですね。
評価はないけれども、道徳の教科書というものは存在するわけです。あたしは変わった子どもだったのでその教科書を何度も通読して、巻末にある教員や保護者向けのページまで興味深く目を通しておりました。
そこにはそれぞれの章(エピソード)ごとに、「この教材で養われるべき徳目」と一覧になって表されているわけです。
その中に「愛国心」という項目がありました。
当時、小学校六年生でしたが、それを見た時何の違和も嫌悪も感じませんでした。
さて皆さん。小学生に「愛国心」を持つよう奨励するとはどんな授業だと思いますか。
残念ながら授業ではその教材は取り上げなかったのですが、あたしが自分一人で勝手に読んだのは「平安時代の主に女性知識人たちが、どのように創意工夫して、中国から取り入れた漢字を日本語を書き表すのに相応しい文字として改良していったか」という愛らしいエピソードだったのです。
仮名文字爆誕~!平安女流文学爆誕~!みんな自分の国を好きになってね、自国の文化に誇りを持ってね、もちろん強制じゃないよ、でももしみんなが生まれ育った日本という国を愛してくれたらおじさんおばさんたちとても嬉しいな、というお話です。
「女性の話だ」っていうのも嬉しいですね。
それは小六の頃から思ってたような気がします。
あたしの名前は片仮名で「マミ」であります。
非常に日本的な名前です。