”#わきまえない女” パープルリボンの騎士 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 仁藤夢乃さん(33)と彼女が代表を務める女性支援団体Colaboが巻きこまれた厄介な問題について、ここで詳細を語る気はありませんが、彼女のような行動的な女性に対するアンチフェミニスト、セクシスト(性差別主義者)、ミソジニスト(偏見に根差した女性憎悪者)のネットの匿名性を笠に着た言論による攻撃は恐ろしいを通り越しておぞましいものです。

 個人的には、あんなものを「言論」なんて呼びたくはない。それこそ、伝承にあるように「ガミガミ女」という不当なレッテルを貼られ、晒し刑にされた女性に群衆が塗りつけた汚物のような言葉の群れです。文字通りの「クソリプ」です。

 

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 仁藤さんの心の状態が心配ですが、彼女は一人ぼっちではありません。

 Colaboの仲間たちはじめ、多くの力強い支援者がついていますから、大丈夫だと信じています。

 

 「アンチフェミニスト」「セクシスト」「ミソジニスト」なんて言うとなんか体系立った思想があるみたいですが、そんなものはありません。ただ「女は男より劣っている(はずだ。そうであってほしい)」という思いこみに囚われているだけです。 

 動機や目的はといえば、「これまで男性優位の社会構造の中で苦しい思いをしてきた女性たちが少しでも生きやすい日本にしよう、世界にしよう」という信念を持って行動し、脚光を浴びている女性に屁理屈で難癖をつけ、足を引っ張りたいだけです。

 

 「ダ・ヴィンチ・コード」はフェミニズムの映画ですが、「魔女」とされて魔女狩りの対象となった女性たちのことを、「自由な考え方を持つ女性」と言い表していたのが素敵でした。 

※画像は「ジャンヌ・ダルク」

 

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 自由とか不自由とかいう以前に、「女性にも自分なりの考えや思いがある」「プライドもある」という当たり前のことが認識すらされていなかった時代が、人類の歴史において長らく存在したのです。

 

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 ネトウヨさんに意外と女性が多いのにあたしは驚いてしまうのですが、例えば女性は、「女は政治なんてムズカシイことはわからんのだから女から参政権を奪い取れ」と言われて、はいそうですかと納得できるかという話です。

 でも、百年くらい前は世界中でこれが普通だったのです。

 今は女性に参政権があるのなんて当たり前の話だけれども、先達のフェミニストたちが文字通りいのちを懸けて闘ったから、その今があるのです。

 女性の中にも「フェミ~」と聞いただけで「嫌い、嫌い」と吐き捨てる人、「世間でよく思われていないからそういう言葉は使わない方がいいよ」←( ゚Д゚)ハァ? とか言う人がいるんですが、そういうことを何も知らない、考えたことがないとしか思えない。

 

エミリー・デイヴィソン

(1872-1913)

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女性参政権を求めて闘ったイギリスのフェミニスト。

1913年6月4日のエプソムダービーでジョージⅤ世の馬であるアンマーの前に立ちはだかり、壮絶な死を遂げる。

 

 

 ゾフィー・ショルは、あたしのパソコンの名前。 何代目かはもう忘れた。

 

ゾフィー・ショル

(1921-1943)

ナチスドイツ体制に対する非暴力抵抗運動「白薔薇」(Die Weiße Rose)の指導者の一人。

兄ハンスと共にゲシュタポに逮捕され、ギロチンによる斬首刑に処される。

※画像は映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」など

 

 

 名倉家の先祖には九回結婚した女性がいる。 

 本好きで反抗的でエキセントリックな魅力を放つ美人だったそうだ。

 伊藤野枝みたいな人だったんじゃないかと勝手に想像している。

 

伊藤野枝

(1895-1923)

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平塚らいてうらと共に、我が国最初のフェミニストの一人。無政府主義者(アナキスト)でもあった。

夫の大杉栄と共に特別高等警察(特高)に逮捕され、拷問の末に虐殺される。

 

 傍系ではあるが、その血は祖母、母と女系であたしに伝わり、「名倉」という苗字もまた、祖母、母と女系であたしに伝わっている。

 そのことを誇りに思い、自分だけの個性として大切に生きたい。

 

パープルリボン

画像:パープルリボンとみゅうじろうのイメージ2

女性への暴力根絶を表すシンボル