「なんで?なんであたしがあんたの苗字にならなあかんの?」 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 前項の続き。

 

 選択制夫婦別姓を求めるのもいいんですが、「結婚したら妻の苗字になってもいいよ」って男の人がもっといてもいいと思うんですね。 

 自治体レベルで「妻氏婚すれば結婚祝い金あげますよキャンペーン」を実施してもいいかも知れません。

 

 「妻氏婚だけに祝い金を出すなど不平等だ!逆差別だ!夫氏婚も妻氏婚も同じであるはずだ!」

 という反対意見が予想されますが、「だったらなんでもっと妻氏婚を選ぶカップルがいないんだ」と言ってやればぐうの音も出ないに違いありません。

 

 小学校の時、佐〇ひろ〇という名前の女の先生がおられました。
 二年間受け持ってもらった後、異動になられましたが、その後、結婚して広〇ひろ〇という姓名になられたと聞きました。

 中にはセンスのない親もいるにせよ、一般に親は苗字とのバランスを考えて子供に名前を付けるものです。
 しかし婚姻による改姓はその苦心をリセットしてしまうことがあります。
 女性って辛い。だってその経験はほとんどの場合、女性に強いられるのですから。

 男ってスゴイ。だって「結婚すればおまえが俺の苗字になるのが当たり前だ」と思ってるんですから。
 「おまえ、結婚して俺の苗字になったら変な名前になるよな。だったら俺がおまえの苗字になるよ」
 の一言が言えない、その恐るべき鈍感さ、無神経さ、野蛮さ、発想の貧困、想像力と思いやりの欠如。

 選択制夫婦別姓を求める人たちに対して、「苗字くらいのことで騒ぎすぎだ」と言う人かありますが、「苗字くらいのこと」と言うのであればそれこそ男の方が結婚に際して改姓すればいいと思います。だって「苗字くらいのこと」なんでしょ。

 もちろん女が産んだ子供にも女の苗字が付きます。当たり前でしょ。
 

 「佐〇先生、結婚して変な名前になったな」


 あたしがそのとてつもない暴力性に気が付くのはもう少し後年のことであります。