”Y/世界の、憂鬱な先端” | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 訂正のために自分の記事をリブログしています。

 

 

 この記事に出てくる「じゃない方」のYさんですが、統一教会Ⅱ世ではなくエホバの証人のⅡ世だったようです。

 筆者としましては統一のⅡ世じゃないかと思う理由が一応、複数あったのですが、その後、「Yさんは統一ではなくエホバのⅡ世である」というだいたい信頼に足る情報が得られました。

 ちょっと考えましたが、元記事の本文を書き改めるのではなく、こういう形で訂正することにしました。

 改めて、読者の皆さんにお詫びを申し上げ、情報を寄せて下さった方に感謝を述べたいと思います。

 

 最近、統一教会関連のニュースが連日の如くメディアを騒がせています。

 ほとんどのコメンテーターはそんなことはないと思いますが、中には、伝統的な宗教とカルトとの区別がついていないような論調も見受けられます。個人的には「宗教Ⅱ世」という呼称が気になります。

 うちの家は臨済宗で、あたしは改宗Ⅰ世のクリスチャンなんですが、このように、だいたい誰でも生まれ育った家の代々の宗派というものがあり、何かの宗教の〇世であるのです。信仰心=宗教的・精神的・霊的(英語で言えばspiritualという単語が当てられる領域)な磁場というのは誰にでもあるもので、人間にとって大事なものだと思います。

 だから、伝統的な宗教とカルトとを徒らに混乱させ、宗教自体が悪いものであるかのような印象を与え得る「宗教Ⅱ世」という呼称は好みません。「カルトⅡ世」「新興宗教Ⅱ世」が相応しい呼び方だと思います。メディアの人からすると、ある特定の団体を「カルト」と断じることはできれば避けたいからそういう表現を使っているのだと思いますが。

 (注:もちろん、伝統的な宗教団体が分派などを経てカルト化することもあります)

 

 「カルトの定義ができていない」「してみろ」という言説もたまに聞きますが、定義はとっくにされていて、みんなそれを前提に話しているはずです。

 我が国ではなくフランスの反カルト(セクト)法の定義ですが、以下に挙げておきます。全部は当て嵌まらなくても、複数項目該当すればカルトの認定がされるようです。

 

1「精神の不安定化」
2「法外な金銭的要求」
3「生まれ育った環境からの誘導的断絶」
4「健康な肉体への危害」
5「子供の強制的な入信」
6「大小にかかわらず、社会に敵対する説教」
7「公共の秩序を乱す行い」
8「多くの訴訟問題」
9「通常の経済流通からの逸脱」
10「国家権力への浸透の企て」

 

 これはあたしも初めて知ったのですが、フランスのカルト規制法における「カルト」の定義は、宗教や神秘思想と関係のない政治団体や経済団体などにも適用されるそうです。
 ちょっとややこしいんですが、「カルト」というのは本来、宗教や神秘思想絡みに限定される言葉ですので、正確には「カルト」ではなくて「セクト」、「反カルト法」ではなくて「反セクト法」というのだそうです。セクト(過激派団体)の中に本来のカルトも含まれる、という理解ですね。

 日本ではわかりやすく「反カルト法」「カルト規制法」などと言い換えているわけです。