我らは、全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 自由民主党というのは改憲を党是とする政党であるのに、七十五年間一度も改憲に成功していません。個人的見立てではあと二十~二十五年は成功しないでしょう。国民投票をしても恐らく反対が上回ります。

 ある意味、日共をはじめとした護憲勢力は勝ち続けているのです。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」、実際にその状態を七十五年間保ち続けているのですから。四分の三世紀、一人の人の一生に値する時間です。日本は色々ダメな所もありますが、これだけは天晴れだと思います。

 だいたいの推測ですが、今の所、「アメ公と手を切るのも自衛隊をなくすのも怖いが改憲も怖い」と考えている人が一番多いと思います。

 衆参で三分の二以上の議席を取っているからいつでも改憲動議できるのにやらないのは、彼らもそれがわかっているからです。改憲反対署名三千万というのは尋常な数ではありません。

 

①改憲反対派の人は国民投票になれば必ず投票する。

②消極的賛成派、即ち「どっちでもいい」と考えている人は投票に行かない。

③「改憲自体は賛成だがこの草案には賛成できない」という人もかなりいると思われる(厳密に言えば名倉もこのカテゴリである。天皇制をなくすには改憲が必要だから)。

 

 ②を除く全投票者数の内、④積極的賛成派が①と③の合計を上回る数いるでしょうか?

 そんなわけであと二十~二十五年、つまり今六十代以上の人たち(一番人口が多いのもこの世代の人たちです)が世を去るまでは大丈夫と思っていますが、その後はどうなるかわかりません。

 

 改憲勢力も今はまだ無理と自覚したのか、「必ずしも改憲しなくてもいい。解釈改憲でいくらでもやってやる」などと言い出していますが、それも限度がありましょう。

 「護憲論者の言う『言葉のチカラ』なんかでプーチンのような野蛮な独裁者を制御できるものか」と言う人もあります。

不断の努力によって | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)

 確かに、安倍のような野蛮な独裁者は憲法を尊重せず、違憲の疑いが極めて強い安保法制を成立させました。しかし、逆に言えばせいぜいそこまでです。他所の国に戦争吹っ掛けて市民をそれに駆り出すということはできません。

 この憲法があれば絶対にできないのです。

 

 憲法というのは目先の状況に合わせて変えるようなものではありません。
 現実が憲法に合っていなくて違憲状態が繰り返されているなら、現実の方を憲法に近づける「不断の努力」をしないといけません。
 憲法というのは百年先、五百年先、千年先の国家や世界を見据えて書かれているものです。

 

 「となりのくにも、そのまたとなりのくにも、みんながゆたかで、しあわせになれば、だれも、せんそうをしなくなる。『わたしたちは、せかいのみんながしあわせになれるように、こころからねがい、そのためのおてつだいをしよう。へいわをつくっていこう』けんぽうに、そうかいたのは、せかいのなかで、にっぽんだけ。すごいね」

(伊藤真「けんぽうのえほん あなたこそたからもの」)