神様.
喜ばしい待降節(アドベント)の期間中ではありますが、世の中はオミクロン株の脅威に晒され、先の見えない不安な年末を迎えようとしています。真実が闇に葬られた、大金がどこかに消えたというような心を騒がせるニュースが飛び交っています。本当に「人民は弱し、官吏は強し」という先人の言葉を悔しさと共に噛みしめる日々です。神様、この世の中はどうしてこうなのでしょうか。「この世の君 狂いたてど 何を成し得ん 主の裁きに 滅ぶる外なし」とマルティン・ルターは励ましましたけれども、その言葉への確信が揺らぐことがあります。どうか神様、わたしたちが失意と絶望に打ちひしがれる時、深い憂いの中に身も心も沈んでゆきそうな時、どうかあなたの愛を送って下さい。昼も夜も、絶え間なく愛を、光を、祝福を降り注いで下さい。あなたの愛に深く感謝します。あなたが愛そのものであることに深く感謝します。わたしたちも愛であり、愛されていることに深く感謝します。
どんなに醜い現実が目の前に立ち塞がっていても、決して諦めずに神様の御顔を仰いで生きることができる者であるように、どうか神様、御言葉によってわたしたちを力づけて下さい。この世に蔓延る虚しい死んだ言葉の群れに立ち向かうことができるのは生きた言葉の強い力だけです。どうか神様、御言葉の力をいつも、いつも、わたしたちが心の底から信じて生きることができるように、真の信仰者として、わたしたちを支えて下さい。いのちの言葉の主イエス・キリストの御名におきまして、謹んで祈ります。Amen.