「口先とは違って、内心では舐めてるから親しげに近寄って来る男性もいる」
「本当に名倉さんのことを思っている人なら、名倉さんがはっきりものを言っても、きちんとした対応ができるはずだ」
と、ある人から助言を受けました。
本当にその通りだと思います。正にそんなタイプの御仁がいました。
あたしが理詰めで切り返し、はっきりものを言うと、彼は機嫌を悪くし、しまいには「あのね、男にはプライドってものがあるんだ!」「あんたは年上の人に対するものの言い方がなっていない!」と怒り出しました。
「女にだってプライドあるわ!」「なんで女が男を立てないといけないの?女に立ててもらいたいなら女が立てたくなるような男になりなさい!」と言い返せなかったことを悔しく思っています。あたしは彼に恋愛感情を持ったことは一度もないのに、なんでジェンダーを持ち出すのか、意味がわかりません。
ほんとに、猫になって掻き毟ってやりたいくらい、こいつには今でも怒っています。
きっと、「女にだってプライドはある」「自分なりの思いも考えもある」「女だって自分(男)と同じ、人間だから」なんてことは生まれてから一度も考えたことのない方なのでしょう。
その人のことで違和や不信を感じたことは数えきれないほどあるのですが、一つには、五十になって一度も婚姻歴がないよりも、三度婚姻歴があって、しかもそれを隠している方が、それ自体としてはよっぽど「やばい」と思えてきました。
あたしは結婚したことがないし、自分の母親が父親と曲がりなりにも結婚生活を送れていた頃の記憶もありません。祖父母の結婚生活も不幸なものでした。
だから、叔母など周りの夫婦を観察していての想像に過ぎないのですが、結婚生活というのは相手への気遣いと思いやりなんだろうと思います。世間の人はよく「結婚生活は『我慢』『忍耐』」と言いますが、悪く言えばそうなのでしょう。
三度も結婚に失敗する男性というのは、結局人への気遣いや思いやりができない、持てない、更に学習能力が絶望的にない人なんだと思います。
女性の場合はまた違っていると思います。なぜかというと、離婚というのはだいたい、女性の方が相手に愛想を尽かして逃げ出すから成立するもので、男性の方が「妻が嫌で嫌でしょうがないから離婚した」というのはあまり聞きません。
男性は狡いですから、妻が疎ましくなった場合ははっきり「別れよう」と言うのではなく、他所に女性を作るなどして家に寄り付かなくなったりします。自分から離婚を言い出したり、積極的に離婚しようとしたりすることはあまりない気がします。
個人的には、離婚というのは女性にとってはなかなかポジティブな経験なんじゃないかと思います。
相手と別れる決断ができる女性、場合によっては子供を抱えてでも独りで生きていける女性は、悲しいけれど、強いです。
役所の書類に小細工してまで三度の離婚歴をロンダリングしていたミソジニスト氏の話に戻りますが、
「おまえ、俺を敵に回したらどうなるかわかってんのか!ただじゃ済まねえぞ!」
と電話口で凄んだかと思ったら、その数分後には、
「おまえ、知ってるか。どうしようもない旦那を見棄てなかった細川ガラシャの話を」
「俺はおまえを見棄てねえ!俺はおまえを見棄てねえんだよォ!」
とか譫言みたいに言い出して、この人本気でやばいんじゃないかと思いました。
細川ガラシャって・・・・自分がガラシャであたしが夫の細川忠興だというのでしょうか。
あまりにもイメージがかけ離れすぎていて泣き笑いしてしまいました。性別が逆だし、どっちにしてもそういう関係にない人と夫婦に譬えられるのは気持ち悪い。
ついでにあたしは明智光秀が好きなので、光秀を見棄てた卑怯な娘婿なんかに譬えられるとムカッとします。
「相手と別れる」決断、「信じた自分を裏切れる」強さと賢さ。
裏切リノススメ
https://ameblo.jp/xingling7/entry-12613446764.html