友へ ~2020年晩夏のメール | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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【個人情報保護のため、登場人物一部仮名。また、趣旨を損なわない程度に、フェイクを入れたりカットしたりしているので、実際のものとは異なります】

 

 そうです。宗教改革五百周年記念の年(2017年)のことでしたね。

 ロックシンガーの牧師のことはお伝えしたかどうか忘れましたが、彼は今年の三月であやめ教会のお勤めを終え、奥さんと共に七月に渡米しました。全くの偶然なのですが、今年、黒人市民が白人警察官に虐殺されたミネアポリスという街だそうです。

 代わりに赴任したのはM先生というドイツ帰りの年配の牧師ですが、コロナ対策のため長らく閉館だったのと、私自身が今夏、京都の実家に帰っていたので、まだ二回しか説教を聞けていません。

 

 私の今の状況はあまりにひどいもので、とても一言で言い表すことはできません。

 状況自体は大学の時よりひどいと言えますが、私もあの時のような二十歳そこそこの子供ではなく、年を経たなりの知恵も力もあるし、また支えてくれる人もいるという所が救いです。

 六月、とりあえず一旦実家に避難して、東京の部屋を引き払うか、来年以降も東京の生活を継続するか考えようと思いました。

 普段は実家のある京都府××町の教会に行っていましたが、滋賀県大津市の教会にも私のことをかわいがってくれた牧師がいるので、訪ねて行って色々話をした所、「帰っておいで」と言ってくれました。その一言で決心が固まりました。

 

 嫌なことを思い出さないように、また時々メールを下さったら嬉しく思います。

 真理さんの文章がとても好きです。やはり洞察や表現が他の人とは違うと思います。

 返事を書いていると随分と気が紛れるし、自分の思いや考えや状況を整理する助けにもなるし、言い方は悪いですが時間も潰せます。

 

 私が最近気に入っているのはこの人のブログです。

 

歪んだ心理空間における精神的被害

https://echo168.hatenablog.com/

 

 私の状況を少しだけ言うと、働いていた労働組合が分裂してしまい、私は分裂組合側になってしまったんです。その分裂組合がまた分裂して、私はまた分裂側になり、孤立してしまいました。

 故郷に帰った時に、日本共産党のご縁で知りあった近所のご一家にその話をすると、「なんでそんなに簡単に分裂するの」と不思議そうに言われました。

 「共産党系の組合じゃないから。新興の組合は共通の思想や理念が何もなく、個人が利害関係で結びついているだけだから、簡単に内輪揉めして簡単に分裂する」と答えておきました。

 

 言葉というもの、知恵や道徳というものは本当に大切なものだと痛感しています。

 トマス・H・クック「サンドリーヌ裁判」のサンドリーヌのような真理さんを尊敬しています。