箴言 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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【2016.6.10.の再掲載です】

 

 「『人生ではカードは裏向きに配られる』
 (中略)正にその通りに違いなく、たとえカードがめくられた後でも、まるでハートのジャックの薄笑いみたいに、どこか不可解な部分が残されるのだということも、後になってぼくは学んだ」
(トマス・H・クック「蜘蛛の巣のなかへ」)
 
 
 
 人生って博打に似てるよね
 いや博打が人生に似てるのか
 ポーカーや花札みたいに、最初に配られた札がカスばっかりでも、
 運と知恵によっては大逆転の可能性もある、それが人生のおもしろい所
 結局運なのは変わらないが
 
 顔も知らぬ父はギャンブル好きが過ぎて母に愛想を尽かされた
 そんな父の血を引く自分は長じた今、カード占いに熱中している
 寺の生まれで、後を継ぐことなく死んだ父が同じことを感じていたかどうかは知らないが、この人生の不条理を畏れ、それに憤りながらも、またどうしようもなく惹かれてしまう思いがそうさせるのだろう
 何とか運を、人生を読み解き、操作する方法はないか、カードを表向きに配らせる方法はないかとね
 
 「それで?あなたはその取っ掛かりを掴んだのですか?」と問われれば、
 「確かに、何かある」としか答えようがない
 実際にカード占いをやってみると、偶然とは思えない確率で何度も何度も同じカードが出てきたりはする
 
 でも、「だから何なのか」がわからなければ意味がないのである
 「なんでそうなるか」じゃなしに。それはわからなくてもよい