「金が全てじゃねえが、全てに金が必要だ」(丑嶋馨) | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 言わずと知れた、「闇金ウシジマくん」の主人公である冷酷無比な高利貸しの台詞であります。

 初めて聞いた時は少しも名言だと思わなかったのですが、最近ジワジワきたというか、ああなんか言ってることわかるわ、というフィーリングになってきました。

 「全てに金が必要だが、金が全てじゃねえ」と言い換えてみてもおもしろいです。内容は全く同じなのにニュアンスが相当変わる気しませんか。

 

 昨日は労働組合の街宣活動で一日、都内や横浜を回っていたのですが、移動中の車内広告で佐藤航陽さんの「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(幻冬舎)の紹介を見かけました。

 
 ちょっと興味あったので買って読もうかな~と今アマゾンで見ていたのですが、安い中古品が出品されてなくて新品でしか買えない。¥1620は「あたし×今×この本」にはちょっとお高い。だって相場がありますものw
 この手の本だと特にそうなんですが、レビュアーのレビューを読めばだいたい内容もわかっちゃうんですよね(・_・)この本はベストセラーで発行部数もすごいみたいですから、レビューも賛否沢山付いていますし。
 何となくあたしの考えと近いように思えますo(^-^)o
 
 
 子どもの時読んだ星新一の「マネー・エイジ」というショートショートがおもしろかったなあ、と今ふと思い出しました。どの本に入ってたかは忘れた。興味あったら探して下さい。
 遥か未来の話なのに使ってるのが金貨や銀貨、って所が笑えますが。重ぇだろ(^_^;)
 
 星さんは今のSNS社会の到来を予言したかのような作品も残していますね。
 タイトルすら忘れたんですが、確か、科学技術や経済システムが進歩して、人類は労働や貧困から解放され、みんなが時間とお金を持て余して芸術活動・表現活動に勤しむようになるんです。
 全ての人が自己顕示欲や承認欲求の塊と化し、ただ自分と自分の表現したものを見てほしい、褒めてほしいが為だけに、内心では相手を冷笑しながら心にもない賛辞を述べあう社会が描かれています。
 
 もし、お金が要らなかったり、そもそも「お金」というものの価値が暴落した社会だったりすれば、人間が欲しいと思うものは「共感」であり、「共感」こそが「お金」に取って代わる最大の価値基準となるだろうとあたしも思います。
 
 ただその「共感」ってものの値をどうやって計るんだ、という話であります。