ビーシュリンプを飼育していてよく耳にする。足しソイルについて簡単にお話します。


簡単にと表現したのは、私自身足しソイルはしますが、何が良かったかよく分かっていません。悪くない事だけはわかっています。


以前、栄養系ソイル=肥沃な大地、吸着系ソイル=痩せた土地と表現しました。栄養系ソイルは肥沃な大地故に、立ち上げに時間はかかりますが立ち上がりさえすれば、安定的に効果が長続きします。一方で吸着系ソイルは痩せた土地ではありますが立ち上がりは少しはやくエビに害のある物質を吸着してくれ、必要な養分を必要なだけ自分なりにデザインできるメリットがあります。


しかし、両者ともに溶け出す養分?(微力元素など)に限りがあります。その日はいつやってくるかは誰もわかりません。わからないので定期的に新しいソイルをパラパラと追加し、必要な養分を出す栄養系のソイルもしくは、吸着するソイルを足します。


コレには注意が必要で、栄養系のソイルを一度に大量に入れない事、立ち上がりに時間がかかると説明しましたが、この立ち上げ期間というのは、過剰に含まれる栄養素(窒素等)の成分を抜き、自然と適度な量が水に溶け込む状態になる期間でもあります。


しかし、この栄養素こそ栄養系のソイルの特徴であるので、その期間こそ利用すべきとの意見もあり、私も正しく賛成なのですがそれをコントロールする経験がありません。


栄養系ソイルを薄く引き、早めにシュリンプを投入し、状況を見極めながら足しソイル継続される方もおられます。


ですので栄養系が良いのか吸着系が良いのか、厚い方が良いか薄い方がよいかは、全て飼育者の観察眼、飼育スタイル等により千差万別です。


安全係数を見込み初心者に教えるとなると、やはり間違いが起きにくい「栄養系ソイルで三か月」しっかり立ち上げてとアドバイスするのが無難なので、エビ飼育は飼育までに時間がかかる。というイメージが着いたんだと思います。


状況によっては、当日投入も可能ですし、変な立ち上がり方したら、三か月たってもエビ飼育に適していない可能性もあります。