ビーシュリンプ飼育を始めるにあたり最大の課題はソイルだと言われています。


「エビの飼育したいけど立ち上げに三ヶ月も待てない」なんてよく耳にしますが、半分当たり、半分間違いです。


普通の熱帯魚なら、水槽立ち上げて一〜二週間、もしくは数日で熱帯魚飼育ができますが、これは最低必要日数である事を間違ってはいけません。ベテランの方なら当たり前の常識ですが、立ち上げ期間は長ければ長いほど安定します。これはソイルから出る窒素や微量元素が、水の中に溶け込み、それらを栄養として増える、空気中もしくわバクテリア剤の微生物が増えては減り、減っては増えを繰り返し、水槽内のバランスが保たれ安定します。この期間が最低の一〜二週間で強い魚種では当日から飼育可能です。


しかし、このタイミングで失敗するのは一度に大量の魚を買う事です。あくまでもソイルから出る養分を分解消費する環境が整っただけで、魚のフンや残り餌を消費できるだけの微生物はいません。よって魚は徐々に増やして行く事をおススメします。


一方でビーシュリンプの立ち上げに時間がかかるのは、実は私もよく分かっていません。一応教科書通りに水槽を立ち上げ、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩がない事を確認してエビを入れますが、立ち上げ当日にエビを入れても星にはなりません。

でもわざわざ教科書に書いている事を破って危険を犯す必要はないので、先人の教えてを守っています。


一般に言われている定説は、「栄養系のソイルは立ち上げに時間はかかるが立ち上がれば好調が長続きし安定する」です。


次回は栄養系ソイルについて書きます。