「擁」の字は、簡体字で「扌用」と書く。

 

 「擁」の字には、「まもる」「かかえる」の意味があり、また、「ふさぐ」「さえぎる」の意味もある。今日の【タイトル】は、後者。

 

 

 中国語で、「擁擠」(yong3 ji1、ヨンヂ~)、と言えば、路とか、電車内が、混みあっている、押し合いへし合いしている、といった時に使う語である。  因みに、「擠」(ヂ~)とは太極拳をなさっている方は、ご存知のとおり、ランチュエウェイの第3動作。

 

 

 「不擁」とは、太極推手で、相手に対して、押しかからない、と、そういうコト です。

 

 

 「推手」は、その昔、「打手」とか「扌葛 手 」(「扌葛 」は、「こそぐ」とか「けずりとる」という意味。)と、言われたコトがあるが、「推手」というからと言っても、 手でおすモノじゃ ない。 「推撃」とか、「推人」という言い方もするコトはない。 「其根在脚」でなければならないし、あくまで、軽鬆 であらねばならない。使うのは、スプリング的な力であって、ゴリゴリ押すような力は使わない。

 

 

「不擁」は、馬長勲先生の、8月11日の夕刻のお話の中に登場した語であり、馬先生は、16日にも、同様のコトをおっしゃってくださった。 一昨日・16日に、馬先生にきりきり舞いさせられたけれど、・・・アレですねぇ、   大昔、小学校五年生の時、長兄を訪ねた時、徳島の吉野川支流で、渦に吸い込まれた時の、あの時の感触と、おそらく一緒ですねぇ。 何か、とてつもなく大きな力が働いていた。。。稀有な経験をいただいた。感謝!!